死亡 そして、誕生
初めて書いたので短く下手です。
よろしくお願いします。
僕はある声を聞いていた
「君に死なれると結構困るんだよね。また新たに参加者を集めるのもめんどくさいし。」
え?どういうこと?僕は死んだの?参加者って?しかも誰?
だが、声は僕の疑問などお構い無しに話し続けている。
「だから君には力をあげるよ。誰にも越えられない圧倒的な力を。これをあげるからもう死んだらだめだよ。いいね?異論反論抗議質問口答えは許さない。向こうではある戦いに参加してもらう。戦いをどう征するかは君の自由だ。そして、戦いに勝ち残ってその手で僕を殺すんだ」
え?なんで?
「理由は直に分かるさ。後この事は君が向こうで5歳になったとき思い出すようにしておくよ。さあ、行っておいで。異世界へ。僕を手にする戦い『聖杯大争奪戦争』を行いに」
そして、僕の意識はそこで途絶えた。
「おぎゃー、おぎゃー」
「見て、あなた。生まれたわ。元気な男の子よ」
女が少し涙ぐんでいる。
「ああ、そうだな。俺たちの子供だ」
男も涙ぐんでいる。
「ええ、ちゃんと幸せにしてあげなきゃね」
「もちろんだ。名前ももう決めてある」
「へえ、どんな名前?」
「この子の名前は、カルナ。カルナ・フォン・クラウディウスだ」
「カルナ、いい名前ね」
「ああ、なんたって俺が考えたからな」
「ふふふ。ねえ、あなた?」
「なんだ?」
「今、幸せ?」
「もちろんだ。お前は?」
「ええ、もちろん幸せよ」
「立派に育てないとな」
「ええ、周りに恥じることのない子にしましょう」
「ああ。だがとりあえず今は目の前の幸せを味わおう」
「そうね。・・・カルナ」
「「生まれてきてくれてありがとう」」
この日カルナを含む十四人の命が誕生した。
この光景は十四人生まれた中の一つの家庭。
彼らは必ず合いまみえる。その時彼らが何を成すか。この時は誰も分からなかった。