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ナルルは異世界を旅します。ぶい。  作者: 鬼京雅
監獄ワールド編です
27/38

惑星ナルルに温泉女がいました。不法侵入では無いようです。

 惑星ナルルです。

 私はミルキー、クンカと温泉に入ります。

 お留守番をしていたミルキーは温泉に入りすぎて、ずっと全裸ですごしていたようです。

 やれやれ。

 まー、そんなこんなでミルキーとクンカもすぐに仲が良くなりました。


『……』


 ゆったりとした空気が流れ、とても癒されますね。

 クンクンと匂いを嗅ぐクンカは私とミルキーに言います。


「クンクン。ナルルもミルキーも良い匂いがするでござる。わっちはいつも頭巾をかぶってるから頭がムレて臭くなるでござるよ」


「頭巾取ったらどうですか? 綺麗な金髪なんだから」


「そうよ、そうよ。忍者だからって頭巾をかぶる必要は無いのよ。闇の忍じゃないんだから」


 そんなわけでクンカは頭巾を外します。

 するり……と絹のような腰まである金髪が流れ落ち、美しい原石のような青い瞳が色気をかもちだします。


『……』


 自分達の想像を超えているクンカの美少女度に私達は言葉もありません。

 あらまぁ、やはり美少女ですね。

 ちゃとした格好をすればどこかの国の姫とも思われますよ。

 これは私も油断してられません。

 すると、呆然としたまま立ち上がっているミルキーが叫びます。


「かわいー!」


「クンクン!?」


 襲いかかるようにミルキーはクンカに抱きつきます。

 こうなってしまうと、もうダメですね。

 ミルキーは猫が異様に好きなように、かわいいものに目が無いのです。

 ……でも、私に対してガッツリ来ないのは何故でしょう?

 私はかわいい美少女のはずなんですがね。

 やはりミルキーはどこか違う感性を持ってるのでしょう。

 そこが彼女の良い所でもあります。


「まさかクンカがこんなにかわいいなんて……髪の毛も猫の毛並みのようだし……かわいい……」


「クンクン。ごろにゃごでござる」


「ごろにゃごーごろにゃごー」


「ごろにゃごでござーる。ごろにゃごでござーる」


 一体、何の歌ですか。

 あり得ない歌ですね。

 というか、ミルキーの奴ウザいですねぇ。

 このままではクンカがペットにされてしまいます。

 ここまでイラっとするのは久しぶりですね。


「猫ごっこは終わりです。クンカ。頭巾をかぶってなさい。そのままだといつまでも面倒です」


「は? いいじゃない。だって今は平和な場所にいるんだから。だよねークンカニャン」


「ニャンでござる」


 ミルキーに返事をするクンカにぶいサインをしました。

 すると、クンカは私の今の表情を察し、言います。


「了解でござる」


 クンカは頭巾をかぶります。

 同時に少し離れだ場所に避難します。

 あーっという顔のミルキーはクンカの背中を見ていますが、私はえいえいえい、やーやーやー、とーとーとー、ちっちっちっと火炎、氷結、電撃、爆破系の美少女系無双コンボを叩き込みます。


 ズゴーン! と温泉は大爆発します。

 吹き上がるお湯に身体ごと押し上げられるミルキーは必死に何かを叫んでいますが、私は無視します。

 そんなこんなで温泉のお湯が無くなってしまいました。

 溜まるまで待たないといけませんね。

 いえ、どうやら枯れたようです。


「枯れてしまいました……ミルキーのせいで」


「ちょ! アンタのせいでしょーが!」


「クンクンでござる」


 とりあえずお湯が無いので新しく源泉を発掘してお湯をこの干からびた温泉に流し込みます。


「行きますよミルキー、クンカ」


『はい……』


 私の怒った顔は怖かったようです。

 二人共萎縮してしまいました。

 うーん、そんなに怖かったですかね?

 そんなこんなでクンカが源泉を掘り当てました。

 そこには洞窟があり、そこに侵入します。

 自分の惑星ながら外出が多い為にあまりこの惑星は詳しくありません。


「誰ですか貴女は?」


「温泉マンだよ! ピュー!」


 その奥に温泉マンがいました。

 メガネのスクール水着の巨乳の女の子です。

 これは凄い巨乳です。

 重力に魂さえ引かれてしまうとは正にこの事ですね。

 私もいつかこうなるので問題ありませんが。


「あたしゃね! 温泉の神なのさ。温泉マンってみんな言うけど、オユって名前があるんだよ? 温泉マンでもいいけど、マンって男だよね。女にもあるんだけどさ。ははっ! 下ネタだった? ゴメン、メンゴ! 人が来ないとつい饒舌になるんだよね。黙ってればモテるとか言われるけど、黙ってたらストレス溜まるしねー。だよねみんな?」


「一人でよく喋りますね温泉マン」


 と、私達は多少あきれながら温泉マンこと、オユの話を聞きます。

 温泉マンは温泉の神らしく、小惑星ナルルは人もいないのに何でこんなに温泉が沸くのかに疑問を持っていたようです。そのさなか、この爆発事故で一つの温泉が消えて、怒っているようです。

 なので皆でここの源泉から干からびた温泉跡地に湯を引く事にしました。しかし、ここで温泉マンは一つの提案をしてきました。


「トランプ勝負しよ。私はギャンブルに強いのよ。脱衣トランプでオッパイしか晒した事が無いほどにね」


「それって強いのですか? オッパイ晒したら負けでしょう」


「え? 下さえ晒さなければ女は勝ちなのよ! だって男は下さえ晒さなければ勝ちなんだから!」


「おかしな理論ありがとうございます。では、勝負といきましょう」


「勝負の内容はポーカーよ」


 なわけで、ポーカー対決で勝ったら温泉マンが勝手に自分でこの惑星ナルルの温泉を管理してくれるようです。

 なので負けるわけにはいきません。

 あの巨乳の中身も見て見たいですし。

 未来の参考の為に。

 ぶい。



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