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ナルルは異世界を旅します。ぶい。  作者: 鬼京雅
監獄ワールド編です
25/38

監獄ワールドとお別れです。

 悶えるようにメイズは感じています。

 魔力の宝石である宝玉のパワーは凄いようですね。


「溢れるわぁ……溢れるわよぉ! 全身に新しい魔力が溢れるわよぉ! 宝玉最高!」


「光ってますね……まぶしい」


 私はサングラスをしてその宝玉の魔力の輝きに耐えます。

 完全にまぶしくありません。

 この特注のサングラスは最高です……ん?

 メイズのグリーンフォレストがこのデッドエンド全体に行き渡ります。

 ニョキニョキと樹木がまた生えていきますね。やれやれ。


「もうパワーアップ終了ですか?」


「宝玉パワーは安定したわ……ってサングラスなんてしてんじゃないわよ!」


「あっ」


 サングラスが攻撃されて落ちてしまいます。

 これ高いのですよ。

 フレームはこだわったので世界に一つなのですから壊れたら困ります。

 でも今はサングラスどころではないので戦います。

 樹木に攻撃されないよう足場を凍らせ、爆撃魔法で迫る触手樹木を防ぎます。


「やーやーやー、ちっちっちっ」


「……パビョーン!」


 爆撃した煙の中から、弾丸のようにメイズが飛び出して来ました。


「終わりよナルシスト!」


「私はナルシストですが、名前はナルルです。ぶい」


「そんな攻撃当たるものですか!」


 私のぶいの見えざる音波魔法を螺旋のように身体をくねらせて回避しました。

 気持ち悪いけど凄い動きですね。

 というわけで、もう目の前に凄い形相のメイズが迫ります。

 顔が怖い……鼻水も垂れてます。


「死ねー」


「私は死にません。だって少女ですから」


「ひょえ!?」


 地面に落ちていたサングラスを使い、ビームを撃ちました。

 完全にメイズの虚を突いたので直撃します。

 頭に直撃したのでツムジのハゲが進行しますね。ぷぷぷ。


「……コラァ! ナルル! あのサングラスを使ってビーム撃つなんてやってくれるじゃない! おかげでハゲが進行しちゃうじゃない!」


「そうですね。良かったじゃないですか。サクテルのおでこのようにテッカテカになればモテますよ」


「モテるか! 馬並みは嫌よ!」


 必死に鏡でツムジを確認するメイズを尻目に、オタエ姫は私にぶいサインをしました。

 それにより、オタエ姫が宝玉を失った事でそこまで困って無い事を知ります。

 当然、深緑の怪盗メイズに勝てるという事も――。



「ハゲ隠しは終わりのようですねメイズ。時間の経過を図ります。三分経ったら変身するのでよろしく」


「今の一撃で倒せなかったのが運のツキよ。貴女は私の進化を見たいの? その前に死ぬけどね。宝玉パワーはまだまだ出るんだから」


「それは困ります。それではまた」


 私はオタエ姫に向かって駆けます。

 それを必死にメイズは追跡して来ます。


「まさかオタエ姫の宝玉の残り香でも吸収するつもり? そんな事はさせないわよ!」


「誰も宝玉が欲しいなんて言ってませんよ」


「なら何でオタエ姫に向かって走るのよ! うりゃー!」


 ズゴー! と超スピードで私を追い抜くメイズはオタエ姫に迫ります。

 このままオタエ姫を殺すつもりでしょう。

 それに気付くクンカはオタエ姫に向かって駆けます。

 しかし、それを私は抑えました。


「何をするナルル!? オタエ姫が殺されるでござるよ!?」


「オタエ姫は勝ちます」


「え?」


 クンカの驚きと共に、オタエ姫の扇子の一撃がメイズの額に炸裂しました。

 メイズは泡を吹いて失禁しています。

 第一に、突然あんな魔力を使えるわけがないのです。

 宝玉は生まれもった者しか使えない。

 たとえ使えたとしても私のような偉大な魔術師ではないとなりません。

 怪盗とかハゲでは宝玉など扱えないのです。

 策士策に溺れるという奴ですね。

 メイズが倒れ、グリーンフォレストに包まれていた空間が元に戻ります。

 そして、宝玉を失うオタエ姫にクンカは近寄りました。


「オタエ姫……生きていて何よりでござる」


「心配をかけましたねクンカ。でも貴女もまだまだ修行不足という事が今回の件で露呈しましたね。なので私の護衛失格なので解雇します」


「え? わっちが解雇……」


 クンカはまさかの解雇にショックを受けています。

 そして、オタエ姫は言います。


「次の任務はナルルとの旅です。ナルルと旅をして新しい世界を見て来なさい。それがもう一度和の国で私の護衛をする条件です」


「……承知したでござる。わっちは主君をナルルとし、異世界を旅してメイズのような敵に負けない強さを磨くでござる。わっちは最強を目指すでござるよ」


「ではよろしくお願いします。ナルル」


 そうオタエ姫は言い、私は頷きました。

 すると、緑の髪の魔法少女が目覚めました。

 フラフラとしますが、瞳は熱い炎が灯っていますね。

 まだ戦う気でしょうか? 面倒ですね。


「ムキー! 許さないわよナルシスト女! 今度会ったらコテンパンのパイパンにしてやるんだから!」


「私はまだ少女なので無毛です。ぶい」


「え? そうなの? ならそのツインテールをむしってやるわ」


「そんなの事より増毛した方がいいですよ。それにあまりカリカリしない事です」


「うっさいバーカ! 今度会ったら本当に大変な事になるんだからね! ナルルだけに!」


「よく意味がわかりません。ではサヨナラ」


「えぇサヨナラ! 次の世界ではお宝探して怪盗らしく稼ぎまくってやるわ!」


 そしてメイズはトラベリングプラネットを使い、何処かの世界へ転移しました。

 もう私は会いたくありません。

 そして、私はこの監獄の安定を確認しました。

 これにて一件落着です。

 クンカとオタエ姫との別れが来ます。


「オタエ姫。必ずまた会いに行くでござる。しばしの別れでござるな」


「えぇ、しばしの別れです。また友人として遊びましょう」


 クンカは初めて泣きました。

 これでクンカも成長するでしょう。

 オタエ姫はトラベリングプラネットで和の国に転移しました。


「行きますよクンカ」


「わかってるでござる」


 そしてクンカは私と共にトラベリングプラネットで私の小惑星へ向かいます。ぶい!


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