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彼女は謡う  作者: 縛鎖
3/6

第2話 日常2

フレンが怒る!

グリムとライドはバカすぎる!

そしてグダグダ!

…何もないなら今からでも埋めていこう…

…彼女は俺に笑いかけた…

ーー彼女の笑顔が酷く眩しく見えたーー


彼女は謡う 第2話 日常2




サイド フレン


ーー昼ーー


眩しい太陽が俺達を照らす。

熱い…何故この猛暑の中…重い鎧を着なきゃならんのだ…

さっさと終わらせよう…


「今回の訓練は決闘に似た訓練…対人戦をやるぞ!!」

総隊長が叫ぶ。(最近の悩みは禿げてきた事)

(総隊長元気だなー。)

隣のグリムが話しかけてきた。

確かにこの暑い中、俺達より重そうな鎧を付けている。

だがなグリムよ…


(お前も元気そうじゃないか…)

(たりめーよ!なんたって…)


「今回は見学ありということだ…メリル姫がわざわざ見に来て下さった!!」

「どうも~♪」

軽い口調でヒラヒラと手を振る。

姫よ…軽すぎるのではないか…

「姫様…もう少しこう…何と言いますかその…」

ほら…総隊長がしどろもどろだ…

「何?これじゃダメ?…」

「ダメじゃないですが…」

「……駄目……?」

「っ!?」


でたな…姫お得意の泣き落とし。

あれは十人中十人が落ちるらしい(グリム談)

それなら総隊長は…


「問題ありません!」

「よろしい♪」

やはり落ちたかあのハゲは。

姫よ…少しは自重してくれはしないだろうか…


(あーあー…総隊長落ちたねありゃ。)

(見れば分かるだろう、見ろあのマヌケ面…鼻の下を伸ばしているぞ。)

(うっはマジだぁ…総隊長の威厳を感じられない顔してるぜ。)

(お前もな。)

鼻の下を伸ばして言う台詞ではないな。

人のことを言えない。


「では早速始める!第一試合、グリム・メビウス対ライド・マイシェラ!前へ!」


グリムの顔が歪んだ…まるで「地獄に落ちろ」と宣告されたかのような顔を…

「フレン…今までお前と居た時間、楽しかったぜ…」

「訓練ごときで大げさな、ほら逝ってこい。」

奴の背中を押し、訓練場の真ん中(地獄)へ向かわせた。

「字が違う!」

気にするな逝け。


対してライドは勝ち誇った顔をしていた。

油断しているな…グリム、完全になめられているぞ。


「うっひー…やるしかないかぁ。」

「フっ…グリム、君が私に勝つことは不可能だ。(フレンが見ているんだ…負けられないな。)」

「吠えたなコラ!」


木刀を受け取り、逆手に構えるグリム。

対してライドは木刀を片手で持ち、相手に先を向ける。

「準備は良いな…よし、始め!!」

合図が鳴り、両者はにらみ合う。

先に動くのはどちらか…誰もが緊張する中、先に動いたのは。


「ドッコイショオォォォォォオ!!」

雄叫び(奇声)を上げ、逆手に持つ木刀を地面に刺す。

この行動に皆が驚く、何故武器を地面に刺したのか。


「何をしている…ふざけているのか?」

「まさか、大真面目さ。これから俺は…必殺技をするんだからな!」

…必殺技…だと?

一体何をする気だあいつは!


「戯れ言を…」

「行くぜ…ひっさぁつ!!!」

と同時に刺してある木刀を足場にし、飛ぶ。

上を見上げれば、グリムの背後に太陽があり奴を直視できない。


「フハハハハハハ!」

「チィ…見えない!」

そのままグリムは空中で回転しながら落ちていく…そしてライドの目の前に着地して。


「参りましたぁぁぁぁぁああああ!!!」

「「「何ぃぃぃぃぃぃぃぃいいい!?」」」

土下座した…これには俺も驚いた。

「どうよ、俺の必殺ジャンピング土下座n「フンッ!」ゴブァ!!?」

ライドがグリムの喉に突きを放った。


はぁ…全く…なんというか…

「バカだな。」

「ぎごえでんだよ!」

「アハハハハハッははっくくふあははッゲホッゲホ…っクハハハハ!!!」

メリル姫が爆笑…はぁ…



(メリル爆笑中しばらくお待ち下さい シグマ♪)




姫が爆笑しながらも試合は続き、六試合目が終わった。

そして…

「第七試合!フレン・アルトスク対ゼクス・ペンテクス!」

名を呼ばれた…気持ちが高ぶる。


「フレン!ぜってー勝てよ!!」

「君が負けるはずは無いと思うが…まぁ頑張れ。」

友の声援を聞き、前へと歩き出す。


「フゥン…こんなのが僕の相手か…拍子抜けだなぁ。」

目の前の男はゼクス・ペンテクス。

金にものを言わせ、貴族の称号を得た人を見下すくず

常に薔薇を口に加えている。

「ふふん、君みたいな雑魚が僕を差し置いて騎士団の隊長になるなんてね…全く、総隊長達は何を考えているのだか。」

こういった態度を取るから皆はこいつに近寄らない。

だがそれをこいつが勘違いする。


グリムから聞いたのだが、あいつの考えは「自分が強すぎて相手が引いてる、だから話しかけてこないんだ」らしい。

とにかく一言で言えば、思いこみの激しいクソ野郎と言うことだ。

「まぁいい、君が勝つことはあり得ないからね。周りのみんなだってそう思ってるさ☆」

と周りを見渡すゼクス…


(なんだあいつ…すげームカつくぞ。)

(確かにこの私ですら何かイライラするね。)

(((自意識過剰なバカ。)))


「第七試合、始めぇ!!」

「来なよ、三流。」

さすがに腹が立つな。

「俺が三流なら貴様は四流だな、ゴミ屑。」

つい反論してしまった。


「おぉ!フレンが相手の悪口いったぞ!?」

「これはレアだね。」

外野がうるさい。

そう思いながら相手(名前忘れた)に突っ込み、突きを放つ。


ブォン!

左に移動され、かわされる。

その反動を利用して突きから左に払う。


ブン!

「クッ!?」

「フン!!」

ガンっギシッギシギシ…

刃競り合いになり、顔を近づけてくる相手。

その時。


「なぁ君…」

話しかけられた、他の奴には聞かれないくらいの音量で。

「……何だ。」

「この試合さ、負けてくれない?」

何だと!コイツは…

「頼むよ、金なら幾らでも出すからさぁ?」


俺は…これほどまでの屑を見たことはない。

「…………」

「じゃあ今から打ち合わs「断る」何…!?」

「断ると言ったのだ屑が。」

と一度木刀で弾き、顔面を力強く殴る。


ゴス!!

「グギャア!?」

相当痛かったのだろうか、うずくまり無様に泣き散らす。

……無様だ……

髪の毛を掴み、顔を上げる。

涙を滝のように流し、鼻水や鼻血で顔がグシャグシャだ。


……無様だ……


その顔に何度も木刀を力一杯叩き付ける。


ゴシャ!ドゴッ!ガスッ!

「ごぉ…もうやべてぇ…!」

振り上げた木刀には、血が所々に付いていた。

そして奴に渾身の一撃を与えるべく、振り下ろした。


その時。


「もうやめてぇ!」

メリル姫の叫び声が聞こえ、そこで奴の頭に当たる寸前に止める。


「あ……あぁ……」

奴を見ると失禁していた、その姿が見るに耐えない物であった。


「貴様の負けだな屑…今のその姿…笑い物だな。」


そう言い放ち、木刀を投げ捨て訓練場から離れる。

全く…何をやっているのだ…俺は。



ー第3話 思い1 に続くー

無理矢理シリアス?にしたかもしれませんね。

今回ウザいキャラを出したのですがどうでしょうか?

まぁ彼は二度と出ないかも知れませんがねww


黒いフレンを出してみたかったんですよ、はい。

次回はこの小説の設定、そしてキャラ紹介をします。

本編はその後に。

ではさよなら(^_^)ノシ

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