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彼女は謡う  作者: 縛鎖
1/6

第0話 プロローグ

ジークフリートです。

他に書いてるものがあるくせに書いてしまいました。<(_ _)>

やってしまった感が半端無いですw

それでは…どうぞ(^_^)/



荒れ果てた荒野…男は一人佇む。

周りには幾千の剣、幾万の屍。

返り血だらけの彼に、雨が降り注ぐ。

ーーその時ーー


「貴方は誰?」

「……………?」

声が聞こえた。

死体だらけのこの場所に生きている者は居るわけもない。

幽霊?そんなものを信じるほどの脳を持ち合わせては居ない。

「貴方は…誰?」

二度目の質問。

後ろから声を掛けられた。

手に持つ剣に力が入る、ゆっくり…ゆっくりと後ろへと体を向ける。


そこには小さな、戦場には場違いな真っ白の服を着た、少女が居た。


「貴方は、誰?」

三度目の質問。

敵ではないことが分かり、手の力を緩める。

ーガシャンー

緩めすぎて、握っていた剣を落とす。

彼女の前により、視線が重なるように屈む。

「貴方は…だれ?」

四度目の質問。

待ちくたびれた、と言わんばかりに顔を強ばらせる少女の問いに、答える。


「………フレン………」

一言、小さく呟く。

それを聞いた少女の顔は、満面の笑みへと変わる。

「私はメリル、宜しくね!」

と、白い手を差し出す。

その行動に少し戸惑いながらもその手を、血塗られた赤い手で握る。


「………よろしく………」

ーー雨が止んだーー






とある隊舎の一室。

気持ちの良い朝、誰もが起きているはずの時間に一人、眠りに付く者が居た


コンコン

「フレーン!起きてー!隊長でしょ、みんな待ってるのよ!!」

ドンドンドン!

扉を叩く音が激しくなる。

「しょうがないなぁ…」

扉から距離を取り始める。

そして一気に走り、扉に向けて体当たりをしようとするが…


ーガチャー


扉が勝手に開いた。

「うぇぇっ!?」

いきなりの事で驚き、止まろうとするが逆に勢いが増し、倒れる。

「イタタタ…」

「…何をしているのですか…メリル姫?」

「あっ…フレン…」

自分を見おろす男の名を口にする。

不思議そうにしている彼に、苛立ち始め、立ち上がる。


「貴方が起きないからでしょ!!」

端折はしょりすぎて何を言っているのか、彼にはさっぱりだった。


「?……とりあえず急いでいるので、失礼します。」

と、壁に掛かった剣を持ち出し部屋を出る。


「……ってコラー!待ちなさいよぉ!!」

彼の後を追うように走り出した。



これは、一人の騎士団長、フレン・アルトスクの物語。

この小説は、シリアス30%・コメディー70%です。

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