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俺は毎日、幸せに、平和に、豊かに暮らしたいだけだ  作者: ブルースカイ


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1/6

プロローグ

毎日毎日、ただ空を眺めている。

無駄に見えるかもしれない毎日だがこの時間こそが何よりも平和だ


俺は平和が好きだ、巷ではモンスターやら戦争やら言われているが俺はそんなの大っ嫌いだ


ただ平和に過ごす、これだけが俺の願いだ


「・・・平和だし、昼寝でもするか・・・」


緑広がる草原にゼロンは横たわる。


穏やかな風とかすかに聞こえる鳥の鳴き声が平和を実感させてくれる


「・・・最期の時が来るまで、毎日ずっとこうしていたいな・・」


「まーーーーた平和ボケしているの?」


穏やかな静寂を打ち消すかのように、人を子馬鹿にするような声が聞こえた


「平和なのはいいことだけど、あんたはちょっと平和ボケしすぎ」


女性は腕を組み、横たわった俺を呆れた表情で見ている


「平和ボケというが・・・実際平和なんだからいいだろ、こんなド田舎だからこそだぞ?」


「ド田舎でも色々ありますーー!畑仕事やら釣りやら・・・第一今日の仕事は?」


「もう終わった、やることやってこうしているんだから文句ないだろ?」


俺がニヤケ面でそういい返すと、女はちょっと悔しそうだった


「あーーーーはいはい!ならいいです!私が悪かったでーーーす!」


女は少しぶっきらぼうにふるまいながら、俺の隣に座ってきた


ただ風の流れる音、かすかな鳥の鳴き声


そんな穏やかな場所に二人の男女がいる


二人は何も喋らずにただ前を見ている、そんな時間が続いていたら女のほうが口を開いた


「この村は本当にいいところ、だけどちょっと面白みがなさすぎるかな・・・王国のほうに遊びに行ったりしない?向こうは都会らしいから面白いこといっぱいあると思うわ!」


「冗談!俺達みたいな田舎者が行ったところで馬鹿にされるのがオチだぞ!」


「そんなことないって!ほら私こんなに可愛いし王国でも絶対に通じる顔しているから!」


女はウインクやら長い髪を手でかき分けながら自信ありの目で俺のほうを見ている


どこからその自信が湧いて出てくるのか、世界は広いんだからお前以上の美貌を持った女も星の数ほどいるだろ


だがそれを言葉に出すとこの平穏が崩れ去る気がした、俺は何も言わず目を閉じた


しかしその瞬間聞こえてきた


「ゼロンーーーー!ミーンちゃーーーーん!ちょっとーーーーー!」


母親の声だ、遠くで手を振ってこちらを見ている


「おばさまが呼んでいるわよ、ほら!行きましょう!」


返事をする間もなくミーンが俺の手を引っ張り母親のところまで駆け足で連れていく、振りほどく暇もなく母の前に連れ出された


「おばさま、どうしたの?」


「お使いに行ってきてほしいのよ!今日の夕ご飯の材料を買ってきてちょうだい!」


「わかったわ!おばさま!任せておいて!」


「頼んだよミーンちゃん!うちの馬鹿息子のことを引っ張ってやっておくれ!」


「ええ!馬車馬のように働かせますから!ほら!行くわよ!」


俺は何も言わなかった、いや言えなかったのだ、わずか10秒のうちに会話が成立してしまった


断る暇もなく強制連行をされる・・・いつものことではあるがたまには拒否する間を与えてほしい


そんなことを考えていたら雑貨屋の前についていた、ミーンに引っ張られたままここまできてしまった


「ハイ、いらっしゃぁ~い!ゼロンとミーンまた一緒に買い物~?」


「ええ!このメモに書いてある材料が欲しいのだけれど・・・3人分ある?」


「ハイハイ~すぐ用意してあげるから待っていてね~!」


陽気な店主は奥のほうに行き材料を取りに行った、いつもそうだ


俺が何かするまでもなくミーンがすべてこなしてくれるのだから俺が必要ないだろう


そう思うからこそ俺は拒否する意味がある、俺がいなくてもこの買い物は成立するだろう


「ハイお待たせ~!500円ね~!」


「じゃあこれで!お釣りはゼロンに渡して」


「ハイハイ~!ハイお釣り~!」


「あ・・・ああうん、どうも」


「またお越しよ~!」


大体5分もかからないぐらいだろうか、草原から雑貨屋での買い物を短い時間で終わらせることができた


主にミーンのおかげで・・・


「ハイ、荷物は貴方が持ってね?今日はちょっと重いわよ」


「確かにな・・・いつもより重い、となるとそういうことか・・」


「フフ~ン!そういうわけみたいね!楽しみだわ~!おばさまが作るシチュー!」


袋にはいつもより一人分材料が多い、ミーンが夕食を食べていくということが決まっている


今日の食卓はまた賑やかになりそうだ


「・・ん?ゼロン、何笑ってるの?」


「え?笑って・・・いたか?」


「にやにやしている」


自分でも気づかないうちに顔に出てしまっていたらしい、家族と、幼馴染と食卓を一緒に囲んですごす・・これまた平和だ


そう思っていたら自然と顔がニヤケてしまっていたようだ


自分でも改めて思った、俺は本当に平和が好きだ



浮かれた気持ちで家に帰ろうとした・・・・だがその時


「そこの青年、ちょっといいか?」


この村では見かけることのない鎧を着た男が俺の肩を掴み話しかけてきた


男の鎧には刻まれている、王国のシンボルが


初投稿です


至らぬ点も多数あるかと思いますがよろしくお願いいたします

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