背中を押す、甘い朝ごパン
月曜の朝は、
日曜より少しだけ空気が冷たくて、
窓の外の光もどこか淡い。
布団から起き上がると、
体がまだゆっくり動いていて、
「今日からまた一週間かぁ」と
小さくため息が出る。
でも、
キッチンに立つと少しだけ気持ちが変わる。
朝ごはんを作る音や香りが、
眠ったままの心をそっと起こしてくれる。
今日は、
“月曜を頑張るためのトースト” を作る。
パンを一枚取り出して、
トースターに入れる。
——カチッ。
この音が、
月曜のスイッチみたいだ。
焼けるまでの間に、
今日のアレンジを準備する。
バターシュガーシナモントースト。
バターを薄く切って、
常温で少し柔らかくする。
砂糖をひとつまみ、
シナモンを少しだけ混ぜると、
ふわっと甘い香りが広がった。
そのとき——
トースターから、
パンが焼ける香りがふわっと漂ってきた。
飛び出してきたパンは、
表面がきつね色で、
触れると熱がじんわり指先に伝わる。
その上に、
バターシュガーシナモンをのせる。
熱でバターがすっと溶けて、
砂糖がきらきら光りながら染み込んでいく。
シナモンの香りがふわっと立ち上がって、
朝の空気が一気に温かくなる。
ひと口かじる。
——カリッ。
バターのコクと砂糖の甘さが広がって、
そのあとにシナモンの香りがふわっと追いかけてくる。
甘いのに重くなくて、
朝の体にすっと馴染む味。
「……今日も頑張らなきゃ」
コーヒーを一口飲むと、
体の奥がゆっくり温まっていく。
月曜の朝は、
ちょっとした香りと甘さで
ちゃんと味方になってくれる。
そんなことを思いながら、
私はトーストの最後のひと口をゆっくり噛んだ。




