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食後のデザートと、レモンの余韻

唐揚げと副菜を食べ終えて、

食卓に残ったレモンの香りが

まだほんのり漂っていた。



「……デザート、作ろうかな」



日曜の午後は、

お腹がいっぱいでも不思議と“もうひと手間”ができる。



冷蔵庫を開けると、

買い物のときに気まぐれで入れた

あのレモンが目に入った。



「これ、まだ使えるな」



今日は、

レモンヨーグルトの簡単パルフェを作ることにした。



ヨーグルトを器に入れると、

とろりとした白がゆっくり沈んでいく。

そこに、

レモンの皮をすりおろす。



キュッとした香りが一気に広がって、

さっきまでの唐揚げの余韻が

すっと切り替わる。



レモンを半分に切って、

ぎゅっと絞ると、

透明な果汁がぽたぽた落ちて、

ヨーグルトの白に小さな光が散った。



はちみつを少し垂らすと、

金色の糸みたいにゆっくり沈んでいく。



「これだけで十分おいしそう」



でも今日は日曜日。

もうひと手間。



買い置きしていたグラノーラを

指でつまんでぱらぱらと散らすと、

器の中が一気に華やかになった。



スプーンですくってひと口。



レモンの酸味がふわっと広がって、

ヨーグルトのまろやかさと混ざり合う。

そこにグラノーラのザクッとした食感が加わって、はちみつの甘さがあとから追いかけてくる。



「爽やか〜癒されるなぁ」



重くないのに満足感があって、

唐揚げのあとにぴったりのデザート。



窓の外からは、

まだ子どもたちの声が聞こえていて、

日曜の午後がゆっくり続いている。



デザートを食べ終えた器を眺めながら、

「こういう時間が一番贅沢かもしれない」

なんて思ってしまった。

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