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目覚めたベーグルと、最高アレンジ

火曜の朝は、月曜より少しだけ体が軽い。

窓の外の光もやわらかくて、

空気にほんのり余裕がある。



キッチンに向かって冷凍庫を開けると、

ひんやりした空気の奥に

丸い影がひとつ眠っていた。



「……ベーグル、まだあった」



カチカチに凍ったベーグルを取り出すと、

指先に冷たさがじんわり残る。

この“冬眠してた感”がなんだか好きだ。



耐熱皿にのせて、

電子レンジでほんの少しだけ温める。



すると、

固かった表面がふわっと柔らかくなって、

まるで目を覚ましたみたいに膨らむ。



次にトースターへ。



——カチッ。



焼ける間、

ベーグルの表面がじわじわ乾いていく音が

小さく聞こえる。

冷凍パンが復活していく匂いが

キッチンにゆっくり広がっていく。



その間に、

卵とチーズの準備。



フライパンに少しだけ油をひいて、

卵を落とす。



——じゅっ。



白身が広がって、

黄身がぷっくり膨らむ。

火を弱めて、

黄身がとろっと残るくらいで止める。



スライスチーズを一枚、

卵の上にそっとのせると、

熱でゆっくり溶けていく。


チーズの端が少しだけ透けて、

卵の黄色がふわっと見える。




そのとき、

トースターからベーグルが飛び出した。



表面はカリッとしていて、

持つと熱がじんわり伝わる。

横半分に切ると、

中はもちっとしていて、

湯気がふわっと立ち上がった。



下のベーグルに、

とろけたチーズの卵をそっとのせる。

上のベーグルを重ねると、

サンドの重みが手にしっくり馴染んだ。




ひと口かじる。



——カリッ、もちっ、とろっ。



外側のカリッとした食感、

中のもちもち、

卵のとろみ、

チーズのコク。


全部がちょうどよくて、

火曜の朝にぴったりの“元気が出る味”だった。



「……これ、正解すぎる」



コーヒーを一口飲むと、

体の奥がゆっくり温まっていく。



火曜の朝は、

冷凍庫のストックが

ちょっとしたご褒美に変わる日。


そんなことを思いながら、

私はベーグルサンドの最後のひと口をゆっくり噛んだ。

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