僕の趣味
僕の趣味は映画鑑賞なんだ。
平日のナイトショーなら人も少ないしゆっくり楽しめる。
こんな感じであれなんだけど、、、、、、
僕は結構『ファンタジー』な映画が好きだったりするんだ。
まぁ僕ら自身もファンタジーな存在だと思われているだろうけどね!
予約する席は決まって人が座らなさそうな後ろの席を選ぶようにしているよ。
なぜって?
ここまで読んでくれたみんなならもう分かってくれていると思うけど、、、、、
こんなことがあったからなんだ、、、、、。
今よりももっと僕が若い頃、映画館に初めて行った時のこと、、、。
当時大人気の映画を見にわくわくしながら映画館へ向かった。
当時の館内は今よりも小さく、すぐに満員になってしまうほどだった。
そんな事も知らずに僕は満員の中隣の人と少し動いただけで腕が触れてしまうほどの距離の中で2時間以上を過ごす事になってしまった。
全方面からの人間の匂いに僕は飲み込まれてしまって覚醒寸前だったんだ。
鼻栓をしていてもそんなの無意味なくらい!!
いや、そんな事もうバカバカしいことなんだ!!
さぁ!!この映画館の全員を襲ってしまおう!!
そして新鮮な血液を頂こうじゃないか!!
そして僕の仲間にもそれを分け与えよう!!
その時完全に僕は覚醒してしまった。
僕は無意識にテレパシーを使って仲間をこの映画館へと呼び込んでしまっていた。
すると大量の仲間達が映画館の屋根を突き破って入って来てしまったのだ。
「きゃーーーーーーー!!!」
その悲鳴を聞いた瞬間僕は我に返った。
せっかく楽しみに映画を見に来たのに、こんなに大騒ぎになってしまって!!
しかも屋根を突き破って入ってくるなんて!!
全然スマートじゃない!!
もう映画が見れなくなってしまうじゃないか!!
なんて事をしてくれたんだ!!
と怒りで仲間達を思いっきり睨みつけた。
「お前が呼んだんだろ?トミー!何を怒ってるんだ?!お前も目的は俺たちと同じだろ?
そのためにここへ来たんだろう?」
「違う!僕はただ純粋に映画を楽しみたかっただけなんだ!でも、、、今回は僕が悪かった。僕が無知だったが為にこの悲劇を起こしてしまったんだよね。」
「大丈夫だトミー!まだ人は襲ってはいない!
でもこのままでは僕たちは興奮して眠れやしないよ!」
「分かってる!僕の家に今日とても純度の高い血溜まりドリンクが大量に届くんだ。それを全て君たちにプレゼントするよ。」
僕がそう言うとすぐに仲間たちはその場から立ち去った。
片付けはもちろん僕の仕事さ。
その場にいた全員の記憶を消し、竜巻が映画館を襲ったと言う記憶にすり替えておいたんだ。
これで全ては解決!!
若気の至りって言うやつだよね、、、。
あぁ!でもその時実家暮らしだった僕は帰ったら父さんにこっ酷く怒られたっけ、、、。
父さん血溜まりドリンクが届く日を楽しみにしていたからね、、、、、。
後日代わりに吸血鬼界隈で今とても人気のグラビアアイドルの写真集を母さんに見つからないようにこっそりプレゼントしておいたんだ。
まぁそんなこんなで昔は色々あったけれど、、、。
今ではスマートに映画を最後まで見れるようになったと言うわけなんだ。
後は、、、、一緒に映画を見てくれる恋人がいたら最高なんだけどね、、、。
良かったらこれを読んでいるそこの君!!
今週末一緒にどうかな?
飲み物は血溜まりソーダーで決まりだね!!




