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06



「分かった分かった。あんたは根性のある奴だな。これを使え」

「ですが……あなたのものです」

「あんたみたいな不慣れな奴が手ですくっても効率が悪い。さっさと使え」


 俺は無理やり彼女の手にシャベルを握らせ、自分は両手で汚泥をすくい上げた。どうせ俺は全身汚物まみれだ。今更どうってことはない。


「手伝うんだろ? ほら手を動かせ」

「は、はい! 分かりました!」


 女性騎士は慌ててシャベルで汚物をすくい上げ始める。


「あんた、名前はなんだ?」


 俺はつい彼女に尋ねた。


「イヴェット・チェンバレンと申します。フランキスクス隊の隊長を務めています。あなたは?」

「ウォーレス・フォスター。当分一緒に働く仲だ。名前くらいは覚えておく」

「はい。よろしくお願いします!」


 イヴェットはわずかに笑みを浮かべた。栄光ある聖座教会の騎士が、こんな地獄によく飛び込んできたものだ。




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