表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/22

01



 急に何もかも嫌になって、俺は仕事を辞めてオーガスティンを去ることにした。

 オーガスティンは悪徳の街だ。以前は「灰色烏」というあだ名の盗賊ギルドのボスが取り仕切っていたが、今は「五本指」というギルドの連中が支配している。

 過去と縁を切った俺は、災害派遣協会のフィクサー(解決屋)になった。フィクサーは「大災禍」の対応が仕事だ。

 深淵から湧き出すモンスターたちは時に大群となり、肉の津波のように何もかもを破壊し、汚物で埋め尽くして通り過ぎていく。これが大災禍だ。俺の仕事は、一番過酷な被災地の清掃だった。



 イヴェット・チェンバレンに出会ったのは、俺が大都市カラブリアに派遣された時だった。

 まだ二十代初めで聖座教会騎兵隊の一つ、フランキスクス隊の隊長として任命された教会騎士。教皇庁の華、輝くばかりの美しさと信仰心を持った女性騎士。それがイヴェットだった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ