表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

uncontrollable-抑えきれないこの気持ち-

作者: 棚本 手取

ある高校の教室

やっと授業終わったね-,なんて声が響く


「純、同じ高校だったんだ」

「涼!、二度その面みせんな」

「えぇ、、、」

教室はざわつく


二人は,小学校は同じだったものの、中学は違った。涼はスポーツ万能、成績優秀で友達も多く順風満帆な中学生活を送っていたのに対し、純は勉強こそできたものの,荒んだ中学生活を送っていた。具体的に言えば、警察の補導を何度も受けるレベルであった。涼は優等生、純は不良学生という真逆の生活を送っていた。だからこそ、純の涼への嫉妬は深かった。


(なんで、純あんなことを、でもそんな純の事を狂おしいほど求めている自分がいる)

「ねぇ純、なんであんなことを」

クラスメイトが純に問い掛ける。

「あいつのことなんか知らない」

純はそういうと、その場を去った。


純が校門に着くと、涼が立っていた

「なぁ、純一体どうしたんだ?」

「涼には関係ない」

純は足早に帰ろうとする。涼は純の手を引いて、無理やり顔を近づける

「何、、しあがる、男を誘って楽しいかよお前。」

純は抵抗するが,涼の腕力には抗えない。

「わかった。話すよ

 涼と比べられるのがいやなだけだよ

 これで満足かよ」

涼が手を離すと、純は足早に帰っていった。

(あぁ、純の手の感触が忘れられない、近くで見たら瞳や唇がきれいだった)

涼は興奮のあまりその場に膝をつく。

「そんなこと言われても、この感覚を忘れられるわけないじゃないか」



その場に同じ部活の部員がかけつける

「涼、こんなとこでなにしてるんだ。部活いくぞ」

キャプテンが声をかける。涼は放心状態で反応がない。

「純ってやつと何かあったみたいだが、大丈夫か」

「純、、、行かなきゃ、、、」

「お前今日なんか変だぞ、顧問には話してとおしてやるから、今日は家でゆっくり休め」


一方その頃純は、

「はぁ、顔近いんだよ、あいつ///てかなんで俺憎いあいつに、ドキドキしてんだよくっそ。しかもあいつは男だぞ。俺はホモになっちまったのかよぉ。」

そんなことを考えながら公園のベンチで酒を飲んでいた。

(いつからだろう、非行に走り、酒に溺れるようになったのは。いつからだろう、いけないとわかっててもそれでしか自分を保てなくなったのは。そういえば、ここで涼と遊んでたっけ。)

もの思いに耽りながら、眠りについていた。


「はぁ、ねちまってたって,ここはどこだ??」

「お,ようやく気付いたのか?純」

そこには,涼が立っていた。かなり疲れた様子だ。

(そうか,ここは涼の部屋か、、)

「びっくりしたぞー、あの後お前のことを探しに行ったら、公園で寝てたんだから。もう、酒に手出すんじゃないぞ。」

涼は笑いながらいう

「なんで、俺なんかにそんなこと、、、あんな酷いこと言ったのに。涼が俺に構ったってなにも」

泣きながらそういう純の言葉を遮るように、涼が

「自分にだってわからない。でも純の全てが忘れられないんだ。手に触れた感触、きれいな瞳に唇も、恥ずかしそうな顔も」

と叫ぶ。すると、涼が純に覆い被さる。

「やめろ、からかってるのか俺男だぞ。」

純は抵抗する。

「そんなに顔を赤らめて、可愛いな。もう抑えられそうにないんだ。」

と涼が純を見つめながらに言うと、

「いいよ」

と顔を真っ赤にして、純も答える






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ