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ラボクリエ恒例企画 デイバース3  作者: ラボクリエ
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【passing】(へるきゃっと)

「いい加減白黒つけようじゃない!」


休み時間に入った途端、教室に興奮した様子の女がそう叫びながら入ってきた。女は俺の席の前までたどり着くと、バン!と机に手をつき、俺を睨んでくる。


「……なんの話だよ」


「とぼけんじゃないわよ昨日のことよ!」


「昨日……あぁ、あれならもう決めた」


「えっ、で、どっちにすることにしたの!?」


「悪いけど向こうにすることにしたわ」


「はぁ!?あんな根暗のどこがいいのよ!?」


「いやほら、なんか雰囲気が落ち着くというか…」


「はぁ!?意味わかんない!」


「もう届け出してきたんだ」


「……届けぇぇぇ!?!?」


「そ、仮だけどね。もうちょい色々見ながら最終的に決めようかなって」


「色々って……あんたどういう神経してるの?」


「別に普通だけど?みんなそんな感じだし」


「いや嘘でしょ!?真面目な話してんのよ!?」


「俺は至って真面目だけど」


「えっ……」


「え……部活どこにはいるかって話……だよな?」


「………」


「………」


「……アホ死ね!」


そう言って女は走り去っていった。いやまて、マジでわからん。

俺は昨日女から受け取ったメッセージを確認するためにスマホを取り出す。


「……月が綺麗ですね……ってなんだよアホ」

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