狭間(貝人)
辺り一面真っ白な空間に私は居た。
「やあやあお嬢さんこんな所で何をしているのかな? 」
真っ白な空間に似つかわしくない、真っ黒なスーツとシルクハットを被った老人が現れた。
「気付いたら此処に・・・・」
「私と少しお話しをしませんか? ここには私と貴方しか居ませんし、私の事はそうですねえ、お爺ちゃんとでも呼んで下さい」
「はっはあ・・・。お爺ちゃんここはいったい・・・? 」
「黒の道を行けば終わりを迎えます。白の道を行けば新たな生の道が生まれます。狭間を選べば貴女は貴女のままここに居られます」
「私は・・・狭間に居たいです、終わりたくないし、新しい生何て考えられないし・・・・」
老人はニコリと笑い涙を流した。
「ありがとうございます。長かった・・・・実に長かった。私は白の道を行きます」
老人は歩き出した。
「最後に一つ、次の方が見えるまで貴女はここで過ごす事になります。次が直ぐに来ればですがね・・・・」
そう言い残し老人は消えた、白も黒も選べなかった私はこの狭間の世界に囚われた。
永遠に出られない時の牢獄に幽閉されたのだ
私の選択ミスのせいで
「ああ、早く、早く誰か来て、頭がおかしくなる・・・・」