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人を頼るということ

 カツナリは少し考えていた。これからの時間を逆算しての期限を。ヴァルガの余命が少し先に尽きるとして彼がどれくらい前線で戦えるか。普通に考えればヴァルガに頼るのは良くない。しかし、現状、他に動物の王になることができる者はいない。

 彼の寿命がいつやってくるかもわからないが長くて5年だろう。それ以上は前線で戦うことができなくなるはずだ。その間に新たな王の選抜をする必要も出てくる。しかし、読めない以上、最短距離で進まなくてはいけない。

 部族の確認と…。


「カツナリか、どうした。こんなところで。」

「それはこちらの台詞だ。ヴァルガ、起きて大丈夫なのか。」

「体の調子は良くなった。」


 ヴァルガの体に異変が起きているとは思えないほどの表情だ。


「だが、この異変が命の期限を示しているのは知っている。」

「シュウコもそういっていた。」

「長生きしたもので7年。それ以上は生きていない。あの人間の学者はそれも研究していた。」


 それでは原因が何か知っている可能性もあったのか。一体何だというのだろうか。しかし、この原因を探らなくては何も始まらないが…。俺には医療の知識はない。心臓が動いているかどうかしかわからない。少なくとも栄養に関しては足りていないので少しずつ増やしていく必要がある。

 わかっていることは非常に少ないが、少しずつ資料を集めて行こう。


「ヴァルガ、部族の編成だが、」

「シュウコが少しずつ行っている。この部族の話はやはり人間のカツナリが絡まないほうが良いだろう。部族というのは家族と言っても過言ではない。だからこそ、今は待っておけ。それよりも研究者の資料を読んで纏める時間にしろ。その後は何もできなくなる。人間の統治はカツナリを頼るしかないからな。」


 カツナリは頷きシュウコに任せることにした。


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