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作戦

 碧たちは一旦、彼らに連れられて隠れ家に来ていた。見た目は普通の民家である。しかし、中身は異なっており、フローリングの下に隠れた部屋があり、そこで碧たちは話をすることにした。今回の件では随分といろいろな人が関わっている。マイルズの側近たちや反乱軍、そして動物の国の者。どれが欠けても碧を救出することはできなかっただろう。全ての障害を乗り越えたわけではないものの碧を救出できたことはみんなを安心することができている。あの門番が居たおかげで生きているのかもしれないなと碧は思っていた。


「さて、ようやく落ち着いたな。」


 この2日間、みんなが泥のように眠った。碧はともかくとして今回の救出作戦は綿密に作戦を練ったこともあり、ほとんどの者が寝ていなかった。碧は監禁の疲れから来るものである。寝た後は大量に物を食べてみんなが復活している。碧だけは胃に刺激を与えすぎないようにおかゆを何回にも分けて食べている。その後、固形物を少し食べて問題なければ普通の食事に戻す予定だ。


「みな、ありがとう。ようやくあの苦しみから解放されたよ。」

「碧殿が生きていてよかった。マイルズ様と貴殿がつながっていることはわかっていたが、反乱軍がここまで分裂しているとは思っていなかった。この状況を打破するためにはどうしても碧殿の力が必要だ。」

「反乱軍としてもようやく再起できるような気がします。今の反乱軍では近いうちに内部分裂が起きます。それも目に見える形で。その最悪の事態が少し改善されました。」

「後はマイルズをどのように開放するのかが問題。」


 今後はマイルズの解放の作戦を練る。しかし、時間が限られているのは承知の上だが、いつどのようにして行われるかもわからない。マイルズが囚われているのはパラスの名の首都である。そこにはこの世界で一番脱獄が難しいとされるケイタ・バルデと呼ばれる施設があり、そこにマイルズは囚われている。この施設に入って出て来られた者は1人もいない。また、拷問も頻繁に行われると聞いており生死不明の者がほとんどである。


「マイルズ様はまだ生きておられます。しかし、街では処刑が始まるのではないかと噂になっています。」

「その噂の裏付けは。」

「取れています。今回のマイルズ様の罪状は責任です。以前の動物の国での敗戦を指揮した者として処刑を行うと。今回の話は極めて異例ではあります。公開処刑になるというのも初めてで、今まで人事異動でどこかに行かされることはあっても囚人としてとられた上に公開処刑というのは前例がない。」

「でも、公開処刑ということであれば救出できる可能性もあるということ。」

「シェイラさんの言う通りです。しかし、厳戒態勢になるでしょうから、今回の碧殿みたいにはならないでしょう。どちらかと言えば全面的な戦いになる可能性が高いです。」


 おそらく、責任を押し付けてそのままというわけにもいかず、処刑してうやむやにするとともに事実を隠蔽するということだろう。その中でマイルズが反乱軍と密会していることぐらいは上層部も情報が行っているはず。動物の国でどのように解放されたかもマイルズの嘘を信じるとも思えない。


「彼が処刑される時に助けるということになりますね。」


 首都パラスからコパンの距離は早馬で2日ほどかかる。事前の情報がいるが、現地に何人かはいる必要がある。もし、援軍が遅れた場合に指示を出せる者が居なくなるからである。


「碧殿がここに残るが一番いい。体力も回復しきっていないはずだから、静養も兼ねてここに留まると良い。では、他のメンバーはパラスに向かおう。」


 それから話を行い、徐々に人材を送ることにした。多すぎるとばれる可能性があるため、1日10人が限度である。

 碧はそのまま残って指示を出すこととなった。

 


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