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小さき蒼雷の魔法使い  作者: 柊木凪
幼少期編
27/67

第二十五話「魔境の森の中心部」

「多分居ると思うけど、確証はない。

行くか?」


 ...まあ、行っても会えるか分からないんだよな。

 ...魔力の気配から訳がありそうだし。


「行って見ましょうよ!

会えなくても何かあるかも知れませんし!」


「そうですね。

御主人、私も行ってみたいです。」


「じゃあ、片付けたら出発するぞ。」


 どうやら2人はノリノリみたいなので行くことにした。

 片付けも早々に終わらせ3人は奥地に向かって移動を始めた。


 移動は勿論木の太い枝を蹴って高速で進んでいた。


「ライ君!

主ってどのくらいの場所にいますか?」


「そうだな...俺たちの足で1時間くらいだと思う。」


「じゃあ、歩いていくと3日くらいですかね?」


「どうだろう。歩くと蔓とか草木が邪魔になるからな...3日じゃあ無理な気がする。」


「御主人、因みにそろそろ1時間ですが...」


「ああ、そろそろ着く。」


 ライガは近くの木の太い枝の上で止まった。

続けて、シオンとカレンも止まりある一点を見た。


「御主人、何か変な魔力を感じますね。

しかし、私はこの魔力を知っています。」


「...何?知っているのか?」


「はい。この方は精霊の王です。」


 精霊の王とは、霊界に存在する種族の1つである精霊を束ねる者のことだ。

 カレンは霊界に1体しか存在していない不死鳥言わば霊界の幹部であった。


「つまり、精霊王も幹部の1人?」


「その通りです。

前に会ったのは30年くらい前の霊議会ですね。」


 霊議会は、一応1年に1回毎年行われているが、気まぐれなのが多いため毎年一部の物好きと報告があるものだけしか来ないのだ。


「...そうか。一応、会えるか分からないって言ったのは、この感じから恐らくだが封印、若しくは結界の類いに閉じ込められている可能性があるからだったんだが...」


「精霊王ですか...確かに何か居ますね...」


 近くまで来たが、ヤバい奴なら触らない方が良いだろうな...

 だが、もし、悪意ある者に閉じ込められているのなら開放した方が良いけど...どちらにしても確認する必要がある。


「取り敢えず、ここからは慎重に近づくから、警戒はしておいて...いくぞ!」


 そして、慎重に近づいて行くと開けた場所があり、深いクレーターになっている場所に出た。

 その中心部には、巨大な10メートルくらいの結晶が浮いていた...


 結晶は静かに回り、地面から数センチのところまで浮いて止まっていた。

 更には予想した通り何かが固まって閉じ込められていた。


「念のため、鑑定してみる。

2人とも近づくなよ。」


 そして、鑑定した結果驚くべき事が判明した...


ステータス

種 族:精霊王

レベル: 150

称 号:精霊の王


   次のページへ→        1

___________________

ステータス

体 力:500,000,000/500,000,000

魔 力:∞

状 態:呪封印

魔 法:精霊魔法

スキル:鑑定,危険察知

    霊力操作

    精霊召喚

   ←前のページへ        2

___________________


「...なあ、カレン。」


「どうしました?御主人。」


「こいつは反則だろう...」


「ええ、精霊王は反則級の力をお持ちですよ?

何しろ、仮にも王の名を冠する者ですからね。」


 精霊王はこれまで出会ったどの魔物より化け物だった。

 

 まあ、代々これまでの敵って1人は後ろに居るんだよな...


「?ライ君どうかしました?」


「...いや、なんでもない。」


 さて、問題は呪ってことは解呪法があるはずなんだが、呪いは聖属性の魔法だから使えないし...


 待てよ...聖属性はサラが使えたはず!


「カレン、シオン。

一端戻ってサラを連れてくるぞ。


サラなら解呪法を知ってるかも知れない。」


「分かりました。」


「取り敢えず、捕まって。


時空間魔法..転移(ゲート)


 ライガは精霊王が悪い奴では無さそうなので解呪法を知るためサラの元に転移した。


 因みに時空間魔法は3年間の間に自由に扱えるようになりました。








 ここはサラの居る、水神龍の洞窟。

 現在サラは1番奥の部屋の居間に転がり夕食を取っていた。


「今日も美味しくできたの!

しっかり食べたし、もう一眠りしようかね」


 そう言いながら、木で出来た食器を洗い、居間へ戻った。


「ふぁ~...っ!?」


 居間へと入るとそこには3人ほど机を囲んで座っていた。


「お主ら!どうした!?何故ここにいる!」


「いや、そんなに驚くことないと思う...

まあ、いいか。

ちょっとお願いがあるんだけど...いい?」


 サラはびっくりしながらも席に付き、無言で続きを促した...つまらない要件だったらどうなるのかと言うほど見られてるが。


「実は...」


 ライガは事の始まりから今までの事を順に話していった。

 話しを聞いているうちにサラの表情が真剣になり、仕舞いには考えながら話を聞くようになっていった。


「...しかし、精霊王とは。

その呪封印はどれくらいだったのだ?」


「正直分からない...ヤバいものだとはわかった...」


 ライガの話をまとめた結果めんどくさくなりそうだと思った。


「...まあ、話は分かったが、今日は寝る。

もう暗いし、この件は明日からじゃ!


おやすみ!」


 それだけ言って寝室へと行ってしまった。


「俺たちはどうする?」


「一端戻りましょう。

何かが起きる可能性も否定できないですし。」


「ライ君はどうする方が良いと思いますか?」


「俺も戻る方が良いと思う。

明日また転移してくれば良い。」


 そして、ライガたちいつもの広場に転移し、寝袋で眠りについた。


 因みに、寝るときは雷を広場の端に薄く伸ばし、センサーの役割と簡単な迎撃の役割を果たす設置型の雷魔法を使用している。


 そのため、2人ともぐっすり寝ていた...1人を除いて。


 夜も更け、深夜と呼べる時間帯シオンはこっそり自分の寝袋をでてライガの寝袋に向かった。


「(フフっ...今ならカレンに邪魔されない!

今こそ、ライ君と一緒に寝れる)」


 ライガは年相応にぐっすり寝ている。

 寝袋は大人用なのでシオンが入っても余裕がある。


「(...ライ君、暖かい。)」


 そして、シオンも眠りに付き翌朝に備えるのだった。


 どうも、皆様柊☆黐です。


 皆様、今回もお読み下さりありがとうございます。

 良ければブックマーク登録!そして、評価!を是非ともよろしくお願いします♪


 さて、次回第二十六話「精霊の王」でお会いしましょう♪

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