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小さき蒼雷の魔法使い  作者: 柊木凪
幼少期編
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第二十二話「帰宅とそれから」

「あら?そちらの方々は結局どちら様なんですか?」


 サーシャは改めてライガへと聞いた...


 さて、どうするべきか...正直に答えてもな。

 そんなことを考えているうちに2人が話し始めた。


「...では、まずは私から話しますっ!」


 シオンが話し始めた...要らぬことを言わなければ良いが。


「ライガ君のお母様、私はシオンと言います。

一応仕事をするために辺境に来ました。


そこで、ライガ君には私が絡まれているところを助けてくれて一目惚れしたのでライガ君と一緒に居たいです!」


 ...要らんことを言いやがった!

 まあ、アジ・ダカーハだと言わなかった事は誉められるが、後半の一目惚れ云々はどうなんだよ。


 正直、アジ・ダカーハの事を言っても信じて貰えないと思うけど...


「あら~!そうなのね!ライガったらこんな可愛い女の子を助けるなんて良いことをしました!


でも、子供なんだから危ないことには突っ込んでいかないように!

強いのはわかっているけどもね?」


 そう言って嬉しそうに誉めて注意をしてきたが...納得したの?

 まあ、納得したならいいか。


「それで?もう1人の方は?」


「はい。私はカレンと申します。


縁あり、ライガ様の元に来ることになりました...えっ~と...その...そうライガ様専属メイドとして雇ってください!」


 はい...こっちもワケわからんことを言い出したぞ。

 なんで、メイドなんだよ...それも専属...


 しかし、そんな訳のわからない説明でも納得してしまうのがサーシャであった。


「なるほど、なら2人とも家へ行きましょう!


見たところ2人とも戦闘技術もありそうだしライガも成長出来そうね!」


 2人が家へ来ることが決定した瞬間だった...因みにガイヤは廊下で何故か座って反省させられていました。




 こうして、初めての異世界は波乱の幕開けと同時に伝説の始まりにもなったのだった。









 そして、翌日。

 結局カレンとシオンは同じ宿に泊まり、一緒に家に帰ることになった。


「よし、準備は出来たか?」


 ガイヤは確認にそれぞれを見た。


「ええ、大丈夫よ?来るときよりも賑やかにはなったけども、ね。」


 そう言って、後ろの方でライガの近くに一緒にいる2人の少女を微笑ましく見つめていた。


「じゃあ、帰るぞ。一応ゆっくり行くがきつかったら言えよ?


ライガは今度はゆっくりだから走れ!


2人はきつかったらサーシャか俺に言えよ?」


 それだけ言い残し門を潜った。


 そして、ゆっくりと言いつつも回りから見れば十分におかしな速度で走って行った。


 


 家は広大な魔境の森の奥にあるため当然帰る途中には魔物が現れる。

 中間地点までは道があるので通れば良いが途中からは木を足場に跳んで5人は突き進むのだった...


 そして、先頭を進むガイヤとサーシャはこの異常な状況に頭が混乱していた。


「...なあ、サーシャ。」


「どうしたの?」


「おかしいと思わないか...」


「ええ。おかしいわね。3人とも。」


 実は魔境の森に入ってからは走る速度を来るときとほぼ同じくらいにしていたのだ。


 にも関わらず...3人は淡々とついてきていた。


「ライガは来るときには雷魔法を使ってようやく付いてこれていた様に思うのよ。」


「そうだな。使ってた。

バチバチと鳴らしてたからな。」


「それが今や雷魔法を使ってないのよ...それだけじゃないわ。


あの女の子たちは何なの?

平然と付いてきてるじゃない。」


 そんなやり取りをしているとは知らずにライガは2人と話をしていた。


「2人共に聞くが、なんで、さっき母さんにわけわからん説明をした?」


 どうしても聞いておかなければいけない...特にカレンに関しては!


「そうですね...

私は事実を言ってはいけない気がしたので、私の正体を隠しつつライ君と近くに入れる選択をしました!」


 だろうとは思ってたよ...だが、もう少し柔らかく誤解をされない言い回しをしてほしかった。


 そして、カレンは...


「...思い付きませんでした。

なので、メイドなら近くにいても不思議ではないと思いましたのでこのように致しました。」


 こっちはだめだろ...メイドなんて普通居ないだろう。

 いや、異世界だし居るのかも知れないのか。

 だとしたら、無難だな。


「よし、2人ともよくやった。

まあ、よろしく...」


「「はい!」」


 こうして、ライガの疑問を解決していると家に近づいてきたのだった。



 そして、数分後ライガたちは帰宅した。



 なんか、長かったな...


 そんな事を考えるとライガを呼ぶ声がした。


「ライガ!ようやく帰りおったか。」


 玄関の前でティータイムをしているサラがいた。


「なんで居るの...」


「...居ちゃ悪いか?」


 ライガの反応に不機嫌気味に答えると本題を切り出した。


「まあ、それはそうとライガ。

お主面白いことになっておるの?」


「...なんのことだ?」


「隠さんでももう鑑定したからステータスは見え見えじゃ」


 すべてお見通しか...


「それだけじゃないの...後ろに面白いのを連れておるの」


 サラはニヤニヤとこちらを見ていた。


 こればっかりは仕方ないけど...取り敢えず


「なあ、シオン?離れてくれる?」


 さっきから腕に引っ付いてくるシオンを離してからだ。


「...ライ君この人誰?」


 そんなことを言って来たところでサラの割り込みが入った。


「先に自己紹介をしておこう。


我は水神龍、名をサラスヴァティと言う。」


 名を聞いたとたんカレンとシオンは緊張し空気が変わった。


 ええ...なんで、なんかめんどくさいな。


「2人とも抑えて...大丈夫だから」


「我も戦うつもりはない。

おっと、ガイヤとサーシャは外してくれるか?


ライガと遊びたいから昼時になったら教えてくれ!」


「サラ様も食べて行かれるのですか?」


「勿論じゃ!良いだろう?ガイヤ。」


「分かったよ。」


 そうして、2人は家の中に入った。


「さて、話とは...本来はライガを鍛えてやろうと思ったのだが、ステータスが既に我以上の化け物な上に後ろの2人も化け物だから。


4人で4年間訓練をしよう。」


 サラが突然何か言い出したぞ...嫌な予感がする。


「何故特訓なんだ。」


「ふむ。それは、ガイヤに頼まれたからじゃ!


4年後ライガが7歳になると冒険者登録が出来る。

そして、学費を稼いで来いって事みたいだな。」


 ガイヤは困惑した。この世界にも学校みたいなところがあるのかと...

 

 それよりも、俺に学校に通えと...


「んで、学費を稼いでって事は何かを学んでこいと?」


「そう言うことじゃ。

詳しくはガイヤとサーシャに聞けば良かろう。


ただ、問題ある。


お主らが力加減を間違えたら普通の人間は死んでしまう...故に4年間強くなるのと同時に手加減を覚えてもらう。」


 んっ?お主ら?どう言うことだ?


「学ぶのは俺1人だろ?なら手加減は俺1人で良いんじゃ...」


「ふむ、学ぶのはお主ら3人ともだと聞いてるぞ?」


 密かに心配して、2人を見ると真剣に話を聞いていた。


「えっ?2人とも行くの?」


「「当然です!!」」


 あっ...そうか。


「分かったよ。よろしくサラ。」


「任せるのじゃ!

まあ、訓練は明後日からにするがの。」


 こうして、取り敢えずは冒険者になるまでの期間は特訓をする事になった。

 どうも、皆様柊☆黐です。


 皆様、今回もお読み下さりありがとうございます。


 良かったら、ブックマーク登録と評価!をしてみてくださいね?

 是非よろしくお願い致します。


 さて、次回から少しだけ特訓します!


 では、次回第二十三話「力のコントロールについて」でお会いしましょう♪

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