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小さき蒼雷の魔法使い  作者: 柊木凪
幼少期編
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第十三話「魔物の軍勢VS冒険者」

「チッ...やつら動き始めやがった。」


 魔境の森では、魔物達が動き始めた。

 そして、少しでも足止めをしようとそれぞれのパーティーが隙を見て攻撃を仕掛けていた。


 そして、そんなパーティーの1つ紅蓮のサランはメンバーの1人に向かっていい放った。


「おい!カナタは居るか?」


「いえ、カナタさんはまだ戻ってきてません。」


「そうか。じゃあ仕方ない。

ルーク、ギルドへ伝令で走ってくれ!


恐らく、ギルドも対応はしてるだろうが、早すぎるからな...」


 サランはこの軍勢の足止めは不可能なので

数を削っているわけだが、数が多すぎるためギルドへと報告を急がせた方がいいと考えた。


「分かりました。行ってきます。」


 それだけ言い残し、ルークは紅蓮のメンバー達が乗ってきた馬を走らせた。




 そして、ところかわってルーベンスの街ギルド内...


「何が始まるんだろうな?」


「これだけの冒険者を集めてるんだ、ただ事じゃないだろうよ。」


 緊急招集に応じてルーベンスに現在いる殆どの冒険者が終結していた。

 そして、ギルドマスターが現れたことで喧騒もしだいに静まっていった。

 皆が静まったことをきっかけにウィドは話始めたのだった。


「皆、今回は急な呼び掛けに答えてもらい感謝する。


さて、今回の招集にて大体の予想はついているかもしれないが、緊急依頼を発令する。


様々な質問はあるだろうが、まずは概要を説明する。」


 そして、緊急依頼の説明が行われていくと冒険者達の顔は厳しい状況を自覚するように自分達がどうするか考えるのだった。


「以上が概要になる。

報酬は倒したモンスターと数に比例するから覚えて置くように。

説明は以上となる。


今回は防衛戦となるため街につく前に出来るだけ削りたいと思っておる。


故に準備を整え南門へ集合とする。

高ランク冒険者は前線での活躍を期待する。」


 ギルドマスターの説明が終わると同時にそれぞれが準備に街へと出掛けるのだった。


 そして、皆が慌ただしくしているなか、ウィドへと話しかける男がいた。


「よう!ウィド。忙しそうだな」


 そいつはウィドもよく知る人物だった。


「!?ガイヤか?その街に来ていたのか?」


「ああ、息子を教会へな連れてきたんだよ。」


 ガイヤの息子か...気になるが今はそれどころではない。


「それでは、サーシャも居るのか?」


 ウィドはもしかしたら切り札になるかもしれないと思いガイヤに訪ねた。


「ああ、来てるよ。今は宿で息子の相手をしてるがな」


 ただ、相手と言ってもライガの奴が実験してるのを見てるだけなんだがな...


「そうか、ガイヤ。

話は聞いての通りだ...今回の戦いは十分に準備が出来ていない。


だからと言ってはなんだが、お主ら二人にも出て貰いたい。

今回はサーシャの広域殲滅魔法が大きな戦力になることは間違いないからのぅ。」


 まあ、確かに戦力としちゃ十分に以上にあるだろうが...2人とも出るとな...

まあ、いいか。稼ぎ時だと思えば。


「まあ、出るのは別に良いが報酬は貰うぞ?


「わかっておるわ!頼んだぞ!」


 そして、ガイヤは宿に戻ることにした。




 その頃、ライガのいる宿では色々とやらかしていた。


「...ライガ君?何をしたの?

お母さん...流石に理解が追い付かないかなぁ。

説明してくれる?」


「えっと、ペット?」


 何があったか。

 それは、時を少しばかり遡る。


「考えていても仕方ないし、街の外へは勝手にいけないし...

ここで契約をしてしまうかな...」


 今は母さんもいないので、今のうちに!


 契約召喚の必要な物は、大量の魔力と魔方陣を書いた紙が必要みたいだな。


 魔方陣の方は創造神の爺さんが用意してくれているみたいだし...魔力を再現なく流し込むだけだな!

 

 余談だが、神の薬ってランダムで覚えるんじゃなくて特定なんじゃなかろうか。

 魔方陣を書いた紙用意してあるしね。


「さて、宿の屋根上で試そうかな。

部屋じゃ流石にね...」


 そして、ライガの実験が始まった。


 ライガは紙を手に取り魔力を全力で流し始めた。

 そう、3万の魔力をほぼすべて流す勢いで...魔力をほぼ流し込んだとき事件が起きた。


 サーシャが慌てて帰ってきていたのだ!


「ちょっと、なんでこのタイミングで!?

仕方ないやりきるしか...ない!」


 ライガはそのまま魔力を流し、魔力をほぼすべて使いきったとき、空中に魔方陣が現れた。


 そして、次の瞬間、魔方陣から炎が現れたのだった。


「これは、なんだ?」ライガ!?」


「ゲッ!?母さん」


 魔方陣と炎が出ている状態でサーシャに現場を目撃されてしまったのでした。


「母さん?ちょっと待ってて!

今良いところだから。」


「私もそこに行くから動かずに待っていなさい!」


 怒ってらっしゃるお母様とあれやこれやとしているうちに、炎は徐々に形となり巨鳥の姿に落ち着いた。


「こいつは火の鳥...不死鳥(フェニックス)か!?」


「如何にも、私は不死鳥(フェニックス)と呼ばれていますね。


ところで、私を召喚なされたのはあなたですか?


見たところ、少年?はそれほど強そうには見えないのだけれど。」


 自分を不死鳥だと、言った鳥は高い女性の声で話しかけてきた。


「...俺が呼んだよ。

取り敢えず、家の母さんが来ると面倒なのでさっさと契約をしたいがどうすればいい?」


「そうね...契約するのに条件があります。


あなたの強さが知りたいわね。

あまりに弱すぎると私が現世にずっといられないのよね...」


 どうやら、こいつは契約者とずっといられないような奴と契約したくないらしい。

 その理由は、凄く個人的なことだったが...


「それで?強さはどうやって示せばいい?」


 時間のかかる面倒な事じゃなければいいけど...


「簡単です。

あなたの魔力を私に全力でぶつけてきなさい!魔力の質で勝負を決めます。」


 魔力の質?なら俺が出せる全力でやるしかないが...そろそろ母さんが来ちゃうから逃げないと!


「場所を移動したいがいいか?」


「はい。

構いませんよ?どこに行きます?


私が連れて飛びましょう。」


「なら、街の外へ頼む。」


 


 こうして、街の外へ向かっていった頃、魔物達はルーベンスが見えるところまで迫っていた。




 

「見えてきたな!門の側でうじゃうじゃと居やがるな!」


 ダルラはこの世界でSランク指定されている魔物...多頭蛇(ヒュドラ)に乗って移動していた。

 全方には魔物達が今も突き進んでいる。、


 まあ、森を出るまでこそこそと動き回る奴等に攻撃は受けたが、結局は誤差でしかないしな。



 そして、魔物の軍勢...第1部隊がルーベンスの冒険者達を捉え、冒険者達も存在を確認し、戦闘準備を済ませた。




 強力な魔物も多くいるな...

 計画通り先ずは超遠距離で出来るだけ削る!

 この男。

 今回冒険者の総指揮を任されているAランク冒険者のサントスと言う。


「魔法部隊!超遠距離魔法、発射準備!


遠距離!弓部隊も攻撃準備!

射程に入ったら攻撃を始めるぞ!」


 サントスは各方面に指示を飛ばしながら全体を見渡し、全方から馬が走ってくるのが見えた。


「馬?サラン達か!

そいつらは通してやれ!」


「すまんな、サントス。

あまり数を削れなかった...」


 サラン達は、申し訳なさそうに通り際に口を開き門の隙間を潜っていった。


 大丈夫だ...数は多いと言っても約5000過去にはもっとでかい規模の魔物の氾濫(スタンピード)も起きてるんだ...


 そして、魔物が射程に入った瞬間!


「魔法部隊!第1斉射!」


 サントスが号令を発した時、魔方陣を展開していた魔法部隊...総勢500名の魔法が魔物達へと降り注ぐのだった。

 


 

 そして、魔物と冒険者の戦いの火蓋が切って落とされた。


 どうも、皆様柊☆黐です。


 今回もお読み下さりありがとうございます。


 次回から多対多の戦闘が本格的に始まり、少しの間続くと思われます。

 果たして、ライガはどうするんでしょうか?


 さて、第一話の後書きで予めご報告致しましたが、この作品は不定期でお送りするとお伝えしました。

 しかし、今のところ執筆作業が順調であった事とストックが少しですがありました。

 

 その為、毎日投稿することが出来ていたのですが、ストックが無くなってきました。

 なので、投稿する原稿が追い付かなくなったタイミングで一週間程度の休みを取りストックの補充をしたいと考えています。


 予めご了承下さいますようよろしくお願い致します。


 補充期間に入る際には、またご連絡致します。


 それでは、次回第十四話「契約の儀式?」でお会いしましょう♪

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