一夏の思い出。(短編になってしまいました)
青い海が波をうち、涼しさを演出する。砂浜が素足で歩けないほど熱い。
僕はそんな海にいるのは理由があった。それは……。
「マサル!!何やってんのさ。早く泳ごうよ」
その原因は僕に向かって大声で言った。
「ちょっと待ってろ。行くから」
「よろしい」
彼女はニコリと笑顔を浮かべた。
僕は重い腰をあげて、砂浜に敷いたブルーシートとテントから出て海に向かった。
そう彼女の気まぐれに僕は付き合わされている。
「お前泳げたのかよ。昔は浮き輪必須じゃなかったか?」
「バカ。泳げるわよ。もう何歳だと思ってるの」
「14歳」
彼女は僕に平手で背中を叩いた。水しぶきが飛び、パチャリと言う音が周りに響いた。
「痛いじゃねーかよ」
「はははっぁぁああ。ごめんごめん」
「コンニャロ、えい」
僕は彼女に向かって海水をかけた。すると彼女もかけ返された。海水が目に、くそ、目が痛い。
それから夕焼け、オレンジ色の空になるまで僕らは遊んだ。今日で遊び尽くすかのように。
「楽しかったね。今日は」
彼女は寂しそうな顔でニコリと笑った。僕は夕日をチラ見してから、彼女に向かって微笑んだ。
そして彼女の髪を撫でて、彼女の手を握った。
「今日は楽しかったよ。また行こう。次のお盆期間に」
「バカ。ほんっとバカだよ。マサル……」
僕の足が次第に消えていく。僕は彼女を抱いた。思いっきりに。痛いほどに。彼女は無言のままだった。
「少しのサヨナラだよ。また来年来るからね」
そう僕は呟くと、もうすでに僕から見える視界は真っ白になっていた。
太陽が沈み、夏の流星群が降る、 思い出が蘇る時に。
夏の思い出です。季節外れですが笑
描写出来てたらいいな(*´ω`*)