星空。①男性目線、②女性目線
①
オレンジ色の夕焼け模様が背中を向けて、青っぽくもなった時間帯。僕は一つ息を吐いた。それは真っ白い色をしていた。
僕は学校の屋上にいる彼女をずっと見つめていた。
「あれがオリオン座?、こいぬ座?」
彼女が指を指すと、僕にニコリと微笑む。セーラー服がよく似合っていた。
僕はこんな時がずっと続けば良いと思いながら、彼女を見つめていた。
夜の暗い星空の下、星たちが永遠と存在するように。これからも僕と彼女の物語が続けられるようにと、僕は星に願った。
②
私は彼に連れられて、屋上に忍び込んだ。もうすでにオレンジ色の空からお青色の空が絡み合って、星空が出てきていた。私は着ていたセーラー服の腕をさすりながら、息を吐いた。その息は白っぽくて、すぐに空に消えていった。
私自身、ここの屋上に登るのは数えるぐらいはあったのだけど、今日見ている景色はいつもと違っていた。
風の心地よさ、夕焼け色から銀河のごとく、輝いている星空。何よりあなたがいる、それだけで私は胸や頭がふわふわしてくる。
「あれがオリオン座?こいぬ座?」
私は彼の顔を見つめながら言った。彼はニコリと微笑んでくれただけだったけど、それで十分だった。
息を吐き、白い息が宙を舞う。星空が私たちを見つめ合うかのように。
最近寒いですね。皆さんも体調お気をつけてください。
今回書いた作品は、季節は冬です。(今の季節をイメージしました^^)
冬って事が伝わればいいな。