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1-1 あれじゃね?笑顔の練習でもしてたら幸せになれるんじゃね?

数々の人が歩み、数々の車が交錯する都会の繁華街

仕事のようで通る者も居れば、カップルに人気の場所でもある

そして、その中でたった一人学生服を着込みとぼとぼ歩いている少年が居た

「あー・・・たりぃ・・・」

少年の名は

明坂雷あけさからいだ。・・・て、何で俺は自己紹介してんだ・・・? まぁいいか・・・面倒くせぇ・・・」

雷はまるで放浪人かのように、何の目的も無く繁華街を歩き回っていた

そして、繁華街の外れに出る

「お、そろそろ時間だな。帰るか」

そして歩みを速めたその頃

「ちょ・・・お前達何をしているのだ!そんなことをしたらどうなっても知らんぞ・・・」

「ふひひ・・・そんな事言わずにさぁ・・・俺たちと遊ぼうよぉ・・・」

「ふひひひひひひ」

見ると、見るからに不良学生と思われる男三人に少女が一人囲まれている

「なんだあいつら・・・? とりあえず・・・助けるか・・・?」

この少年、いつもは面倒くさそうにしているが人が困っている時は嫌々ながらも何故か助けようとしてしまうのである

すると、そこで少女が一言

「は・・・?何を言っているのだ、お前らと遊んでいる位ならラン○ロットに搭乗して黒の○士団に特攻した方がマシだ・・・」

辛辣な一言

「んだとてめぇ!?女だからって容赦はしねえぞ・・・」

明らかに敗北フラグを立たせているありきたりな台詞を吐く不良

「おいおい・・・なんかやばくなってきたかぁ・・・?」

その状況を静かに見守る雷

「っちぃ!見ていても仕方がねぇ!」

そして不良達の目の前に立ち

「おいてめぇら!何男三人でたった一人の、それも女の子を囲んでいるんだ?ああん?」

「なんだてめぇ・・・、関係者じゃないなら引っ込んでろ!」

「関係者がどうだろうと関係ねぇだろ!俺はやりたいことをやるだけだ」

「うるせぇ!まるで彼女居ない暦=年齢のような顔に言われる筋合いはねぇ!」

「彼女・・・居ない暦・・・」

図星である

この少年はそれほど顔は悪くないのだが何故か彼女は一人もできていない

その事を少しコンプレックスにしているのだが・・・

「・・・よぅしてめぇら・・・、俺が裁きの鉄槌を下してやるから・・・」

顔は笑顔だが憤怒の感情を明らかにさらけ出している

そして雷は不良達に殴りかかる

「てめぇらのその不憫なほどの鼻をへし折ってやらァ!」

まず一人、顔面にストレートが直撃

「おい双!・・・てめぇ・・・・・!」

そして今度は不良達の方から殴りかかってくる

「おいおい二人でかよ・・・ま、関係ないがなぁ!」

まず一人の首を脇に抱え込む

「離せ、離せぇ!」

そしてもう一人の首をあいている方の腕の脇に抱え込む

「なぁお前ら・・・、見た感じ仲が良いからァ・・・俺が同時にやってやらァ・・・!」

そして、二人の頭を鷲掴み

「おぅら・・・・・・よ、っと!」

ガチンッッ!

二人の頭を激突させる

そして、倒れた不良の前に立ち

「ふん・・・“二人目のドモ○”の名(自称)を持つ俺に敵うとでも思ったかぁ!」

「っち・・・クソォ!お前ら逃げるぞ!」

そして不良達はそそくさと逃げ出していく

「ふぅ・・・で、そこの御嬢ちゃんはどうしたのかな・・・?」

少女の方に目を向ける

「早く帰れよ、親御さんが心配しちまうだろ・・・?」

そしてそこで少女が一言

「お前に御嬢ちゃんなどと呼ばれる筋合いはないし、彼女居ない暦=年齢のような顔に言われたくはないぞ・・・」

カチン

「・・・口が悪い女だな・・・」

「お前も相当だぞ」

「うるせぇ!」

二人で言い合っていると、時間が刻々と過ぎていき・・・

「おおっと、こんな時間か、じゃぁな!また不良に絡まれんなよ」

「その前にこれを持っていけ」

すると少女は綺麗なハンカチを雷に手渡す

「お、サンキュッー、・・・じゃぁな」

そして走っていきながら自分の家に帰る雷

少女は雷の姿が見えなくなると、静かに呟く

「ふむ・・・あいつが適任かな・・・、見た感じちょっとした事情があるようだし・・・」

そして携帯電話を取り出し

「あートッシ・・・敏か?うん・・・そう・・・そうだ、そうしてくれ・・・」

用件が済んだようなので携帯電話を閉じる

「ふふ・・・これで少しは楽しくなるな・・・」

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