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特務対異形0課

 目が覚めたら、煙草を咥えたコートの男がその場に居た。

 よく見ると、壊れた人形のように倒れた白衣の男も居た。

 「おい。起きろガキども。これから警察に来てもらうから、親御さんに連絡しろ」

 それだけ言うと、コートの男は電話をかけだした。

 「ああ。今からガキ二人連れてくから説明用の文書のコピーとあのアホガキども呼んでくれ。」

 コートは電話を切ると、こちらを向いて

 「さっさと、連絡しろ」といい、コートの内ポケットから新しい煙草を取り出し、火をつけた。

 「ああ。分かった」そう返事をし、ポケットからスマートフォンを取り出した。

 電話をかける。

 「もしもし。母さん帰り遅れる。明日、学校休むから」と一方的に要件だけを告げて電話を切る。

 金髪も電話をかけ終えると、コートは僕たちを車へと連れて行った。

 車に乗せられる。

 車内は無言。コートから語られることはなく、こちらからもない。

 ただ、意味もなく外を眺める。流れるネオンが遠くに見える。その毒々しい輝きに人の汚い部分を見てしまったようで、自分もあそこにいる人々と本質は変わらないことを思い出す。吐き気がする。

 それから、僕は目を閉じた。

 どれくらい、時間が経ったのかは分からないが、気づくと山の中を走っていた。

 道が舗道されていないのか、車はがたがたと揺れる。

 それから、幾許かの時間が流れると、開けた土地に大きな白い建物が闇夜に光り輝いていた。

 「おい。降りろ。ガキども」コートが下車を促す。

 車から降りるた。

 建物の入口に居た女性がいる。

 その女性が大きな声で「ようこそ。特務対異形0課へ」と言った。 

 

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