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元の世界との共通事項?

皆さんはどう思うだろうか


ドアを開けた瞬間手が飛び出てきたら


驚くだろう?


そして引きずり込まれた


二人して



「やぁやぁケトス君、我が子と遊んでくれてありがとう素直に感想をのべるとすると嬉しいかな?」


はてさて疑問系なのはなぜなんだ


「ケトス君には1つ教えておこうと思う、この子の性別は女の子なのさ」


だから凄く心配していたと?性別を明かす理由はなんだ?と横をみたら


俺の横でブラブラ泣き顔で揺れているセイルがいた


揺れていた・・・そう俺達は片手で一人ずつ持ち上げられていたのだった


恐ろしき怪力である


「それともう1つこれはおまけだよ、私は怪力ではないよ?そんな顔しないでくれ」



ちょっとこの(イン)さんが怖くなったのは言うまでもないだろう



「ケトスぅううううううううう!!!!」


広間に入ると母さんが歩いている俺に体当たりをかましてきた


「わ・・・我に何も言わずに出かけるとは!反抗期なのか!?どう思う(イン)よ!?」


涙目で(イン)さんを見つめる母さん


「反抗期には少しはやすぎる気がするよ、きっとこの子達はまだみぬ未開の世界へ冒険に出かけたのさ」


おおむね予想通りではある


しかし小さい子が何も言わずに消えたら大抵の親は心配するのは元の世界と共通事項であったのだ


「母さん、ごめん。セイルと一緒に色んなところを見たかったんだ」


素直に謝ってみた、悪いのはこっちなのだ


「ず、ずるいぞケトス!ボ、ボクだって謝るさ!ごめんなさい!お許しください!母様!」


涙目で謝るセイル


しかし現実は非情だった


「セイルキミは今行動を1つ間違ってしまった、今この時点でおしおきをする事になったよ」


「え?あ?悪いと思っています!だから!だから!おしおきだけは!」


「キミは私にだけ謝ってしまったこれは私でも見逃せないさ、ごめんよ許しておくれ」


ひどく悪い笑顔をセイルの顔にむけていた


あの表情の後に良い事などきっとないのだ


その点母さんは優しい方だと心から安心した


その後セイルはどこかへと引きずられて行った


セイル、お前の犠牲は無駄にはしない!



その日の夜母さんと二人で話しをしていた妖精にあった事


はじめて剣を振った事


そしてはじめて魔物と呼ばれる生物と戦った事


「そうか、ケトスもついに剣をもったのか?どうじゃ生物を滅した気分は?」


「はい、母さん特に何も思うところはありませんでした・・・


 ただ魔物にも意思ある者がいればまた違った感想だったと思います」


「そうであろうな、スライムなど意思なき低級の魔物じゃ今はそれでいいじゃろう」


ふと目を遠くにむけた母 何か思い出したのだろうか?


「ケトスよくきけ、意思ある魔物の中には人や竜人と共存したいと考える者もおるその時はよく考えて行動するのだぞ」


「はい、母さん」


俺は転生者だそれは忘れていない過去の記憶がある


だから魔物には色んなヤツがいるって事は知識として持っている


だがやはり現実に体験するのでは違うと感じたのも確かだ


友がケガをするそういう危機感がなければ今日のようにセイルを助けようともしなかったはずだ


それにセイルはこの世界にきてはじめての友人だ


これからも仲良くしていけたらいいと思っているさ



「ところでその中指についている草はなんじゃ?」


「守護妖精とかいうのにもらいました、困ったら呼んでもいいらしいですよ」


「守護妖精?はて・・・んん!?まさかフィルギャのヤツの事かの?」


母さんは何かを思い出したような顔をした


「知ってるんですか?」


「まぁの~・・・それはさておき運がよかったの!その草は便利じゃぞ!今度イタズラしてやれ!」


また母さんの悪い癖が出てしまったかもしれない その顔はまさしくイタズラっ子の顔だよ


その日は少し疲れた事もありお風呂に入り


すぐに就寝したのだった


翌日セイルがやつれた顔で廊下を歩いていた


「やぁケトスおはよう昨日はお楽しみでしたか?ボクはお楽しみでした今日もよろしくお願いします」


どこかおかしくなったのか?お楽しみも何も普通に休んだだけだったが


「あぁ、おはようセイルところでお前女だったんだな気づかなかったよ」


何気なく言い放ったこの言葉だったが


「ハッ!キ!キミは!ボクの事男だと思ってたのかい!?心外だよ!」


(いやでもじゃないと朝平気な顔して女の子の部屋にこないか?)とか小声でブツブツ言っている


「まぁお前が女でも男でもどうでもいいさお前は俺の最初の友人だし今後ともよろしくな!」


「え?最初の友人?ボクもそうなんだ!歳が近い友人なんていなかったから」


メイドに執事とか使用人ばっかりだもんなここ・・・


「へーそうなのか、腹も減ったからさそろそろ朝食にしようぜ」


「そうだね、今日は何しようかな~」



思えば1日で仲良くなったという事は相性がいいのだろうか?


そんな疑問がつきない


食事中そんな事ばかり考えていた


食事が終わったところで(イン)さんが声をかけてきた


「ケトス君キミはちょっとセイルと剣術の稽古をしようか?いい機会だろ?歳も近いしね」


「え?えっと剣術はやった事ないんですが?」


「それはわかっているさ、だからやるんだよ。セイル準備してきなさい」


「は、はい!」


そう返事するとセイルは小走りにかけていった


「ケトス我はわざと剣術などを教えてなかったのじゃ戦う時は己の意思で戦うべきだと思ってな?」


突然黙っていた母さんが喋りだした


母さんの考えはたまにわからない事がある


魔法の才能ばっかりに目を向けてて忘れてたのではないのだろうか?


「ケトス君、ここはファヴニールをたててやってくれないか?剣術少しでも出来たら今後役に立つさ」


すまし顔で爆弾を投げつけてきた


返答に困る


「さすが母さんです!俺の意思を尊重してくれるなんて!俺剣術頑張ってみますよ!」


「うむ!うむ!その息じゃ!ま~我は拳の方が得意なんで教えられないんじゃけど」


なんじゃそりゃあああああ!


「まぁまぁ、私が教えるからさそんな顔しないでケトス君 それじゃ庭に行こうか」

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