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隣の森は青い 後編

「おい!そこのお前ら!何してるんだよ!」


突然森の中から声がきこえてきた


「そこはこのフィルギャ様の休憩場所なんだけどー!」


森の中から金髪の小柄な少女が歩いてきた


「えっと誰?迷子?」


森の中から突然小柄な少女が出てきたら迷ったのかな?と思うだろ?つまりそういう事


「だー!そこの切り株からどけって言ってんだろー!」


座っている俺の足をゲシッ!と蹴りやがった


「いってー・・・何すんだこのヤロー!」


「ケトス大丈夫か?」


黙ってみていたセイルが口を開いた


「むむ・・・もう一人のヤツも礼儀がなってないな!ん~???ん?」


セイルの顔をジーッとみつめると急に驚いた顔になった


「お前もしかして(イン)の子か?ちかくに来るまでわかんなかったわ、挨拶でもしにきたのか?」


「母様の事知ってるの?君は誰?」


「君は誰?ときたか~、挨拶にきたわけじゃないのか・・・がっかり」


落胆した顔をしたと思ったらいきなり顔をあげてこう言い放った


「我こそは我こそは~!偉大なる守護妖精フィルギャ様である~!」


ない胸をそり偉そうに自己紹介をしだした、ちょっと頭がよわいのだろうか


「妖精?君は妖精なのかい?凄い!こんなすぐに目標達成できるなんて!」


セイルは小躍りしながら妖精?の周りをくるくる回った


「む?むむむ!そうだ!もっとだ!崇め奉れ~!もっともっと~!」


自称妖精は色んな偉そうなポーズをとりだした


ポーズをとる少女の周りを小躍りしながら回る人


異様な光景だった


「フィルギャちゃんは何かできるの?妖精なんでしょ!?」


「フィルギャちゃん言うな!様をつけろー!何かと言われたって今あいつ近くにいないし力でないよ?」


「母様の事?今できる事でもいいから!何もないの?」


期待した目でフィルギャをみつめるセイル


「な、何もなくはない!ではみせてやろう!この偉大なフィルギャ様の力を!」


そういうとフィルギャの体が発光しだした


一瞬で着ていた服装がかわり剣と盾を持っていた


まるで某社のゲームに出てくる神の子みたいだ


「へ・・・変身だと!?」


わざとらしく驚いてみせた


「変身ではなーい!守護妖精としての力を使ったのだ!これでもスライムくらいは倒せる!」


「スライムしか倒せないのか?」


「・・・」沈黙が数秒


そんな沈黙破ったのは興奮さめやらぬセイルだった


「凄い!凄い!!可愛いね!やっぱり妖精なんだ!」


「可愛いいうな!」


数分後


「それで?何しにここにきたのだ?挨拶でもなければ何か用事もない」


「あ~冒険的な?暇つぶし?」


本音が少しもれてしまった


「お宝探しの探検だよ!妖精さんはいたらいいな~っていう願望でした」


セイルが真面目な顔で説明している


「いたらいいな~ではないわ!そんな感じで会いにきたの!?妖精の存在そんな感じなの!?」


妖精の存在ちょっとかわいそうではある


「言いたい事はあるけどまぁお前は(イン)の子だし特別に許そう!」


「ありがとう!ところでこの森にはお宝はないの?」


「むむ!お宝とな?お宝はないがそんなに何かほしいなら良い物をやろうではないか!」


「良い物!?」


「良い物ね~」


「なんとフィルギャ様といつでも遊べる権利~!嬉しいだろ~!」


「やったあ!妖精をいつでも呼べるなんて凄いよ!」満面の笑み


こんなヤツ呼んでも嬉しくないよまったく


「さぁ手を出せ!いますぐ!さぁ!さぁ!」


二人して手を出してみる


するとフィルギャがそこに手をかざしてきた


フィルギャが手をかざした瞬間光が手を覆った、収まったと思ったら中指にシンプルな草のリングがついていた


「それがあればフィルギャ様にいつでも声をかけれるぞ!嬉しいだろ!」


「うれしくねー、これとれないの?」


「嬉しいって言ってよ!?もうなんなの?このケトスとか言うヤツ!さめすぎ!」


「ボクは嬉しいよ!ありがとう!」


「まぁ!喜んでやらんでもないし!」


頬をちょっと赤くそめてフィルギャは変な方向を見ている


「来た道覚えてるか?」


「もちろんだよ!そろそろいい時間だしね、今日はもう帰ろうか」


「え?もう行っちゃうのか?つまらんな~アタシはいつでもここにいるからな!多分」


多分ってなんだ多分って・・・


「まぁ俺はあまりこれないかもしれないけどこのセイルってヤツはちょくちょく来るかもな」


「当たり前だろ?(イン)の子何だし近いし、ところでお前はどこの誰なんだ?」


「俺は風竜ファヴニールの息子ケトスだよろしくな」


「風竜ファヴニールの息子?あんたがねぇ~確かに竜の力は強いようだけど」


顔をまじまじとみられた


「まぁいいや、生意気なガキ!今後困ったら声をかける事を許す!今日は解散!」


その一言で今日はもういいと思ったのか森の方へ歩いて行った


セイルはフィルギャがみえなくなるまで手をふっていた


帰り道


「今日は凄く面白い一日だったと思う!このリングはまさにお宝だとボクは思うよ!」


「まぁ、面白かったな俺はこういう日があってもいいと思う」


妖精もみれたことだし勉強にはなった


と二人して裏口から入ったところで


(イン)さんに捕まってしまった

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