エリクリア様と竜人ご一行
レイラの事で少し時間をとった
何故なら足で歩く事がうまくできなかったからだ
仕方なく俺と手をつないでゆっくり進んでもらっている
レイラは勝手に足に変えたアケロンに文句を言っていた
なおこの時俺は内心短いスカートの生足をみて少し興奮気味だった事は秘密だ
「ではこの部屋で待っててください」
そう一言言うとアケロンは客間から出て行った
母様を呼びにいくとだけ言っていたからあまり時間はかからないだろう
出て行く前にレイラの足はなおしてくれていた
「やっと戻ったわ~足がある種族は大変ね」
少し疲れたようだ
「レイラは目立つから人が驚かないようにしたんじゃないかな?」
ネルが客間の調度品をみつつ話す
「確かにな、レイラの気性を見れば人も逃げ出すってな」
笑いながらアイザが冗談を言う
「あんた喧嘩うってるわけ?」
尻尾に戻った下半身でアイザをとらえてしめあげるレイラ
「うおお、洒落にならないからやめろおお」
「あらあら、皆仲がいいのね~」
俺の隣に見知らぬ女性が立っていた
水色の髪にウェーブがかかっており
柔らかい笑みを浮かべた人
まったく誰も気づかなかった
いつ入ってきたんだ?
そんな事を考えていると女性は続けて喋りだした
「あら~怖がらせてしまったようね~でも大丈夫よ、私はエリクリア水の竜人と呼ばれているわ」
「お久しぶりですエリクリア様お変わりないようで安心しました」
イシュトが話しかける
「イシュトちゃんもね、また成長したんじゃないの?ところでこの子がケトス君なのかな~?」
自己紹介をする前に俺に手を伸ばしてきた
まるで俺が風竜の息子とわかっていたように
「さすがエリクリア様ソイツが風竜の息子ケトスです彼は既にある程度魔法を行使できるみたいですが
竜人としての力は未だ扱えぬようで、もっとも誰も教えていないという事もあると思いますが」
「そうみたいね~私からみた感じでは魔が体に循環してるのに竜の力の濃度が低すぎるもの」
そんな事までわかるのか?ゲッ!いつのまにか肩に手をおかれている感触なかったぞ・・・
こわいこわすぎるこの人
「そんな顔しないで~私は包容力があるのが売りなのよ~♪」
抱きつかれて抱っこされた
胸が胸がうぼあああ
俺は胸にうもれてしまった
凶器かこれは
「ケ、ケトス様!エリクリア様はなしてあげてください!息が出来ないようです!」
「あらごめんなさい~」
カンナの一言でエリクリアは俺を離してくれた
「先に私のところに来たってのはいい選択だったわね~火竜君ところはスパルタなのよ~」
「3人で相談してこちらに来るって決めたので」
「あら?そうなの~?でもすぐに竜玉に触れさせないわよ~試練試練が必要なのよ~!」
笑顔でノリノリで試練試練とエリクリアさんが言い続ける
「エリクリア様、試練とはどのようなもの何でしょうか?」
カンナが心配そうな顔で聞く
「よく聞いてくれましたぁ~!試練は単純な洞窟探検!そこの最奥にいる水竜アリクリエを倒して鱗を取ってくること!」
「洞窟の主を倒すんですか?」
「そうよ~何年かかってもいいから倒してね♪その間はこの屋敷に滞在しても大丈夫よ!」
年単位ときたか
できるだけ頑張るつもりだが竜を倒すとか今の俺には想像もできない
「でもでも、今日は疲れたんじゃない?ゆっくり休んで明日から挑んでね」
「わかりました、いつまでかわかりませんが今日からお世話になります」
「いえいえ~それじゃあお部屋に案内させるわね~」
そういうと扉近くにあったハンドベルをならした
廊下から執事服の男性が入ってきた
「奥様、この方達を部屋にお連れすればよろしいのですね?」
「お願いね~、そ・れ・と試練は竜人達だけできてね?そこにいる3人は明日から特訓よ!」
「と、特訓?」
アイザ達が驚いたように目をぱちくりする
「そうよそうよ!お友達なんでしょ~?それにここまで来たんだから覚悟してよね~!帰さないんだから~!」
執事服の男性に案内されている途中アケロンに会った
「やぁ、母様と話どうだった?僕はちょっと用事を母様に頼まれたんですぐ戻れなかったんだ」
「そうなんですか、今日からここに滞在するように言われましたね洞窟の竜を倒せ!って言われましたよ」
苦笑しつつ説明する
「なるほどね、まったく母様は変なところ拘るからね」
何やら呆れた様子だ
「アケロン様今日からお世話になりますよろしくお願いします」
「うん、カンナ君それに皆よろしくね」
皆それぞれが軽く言葉をかわし
アケロンと別れそれぞれの部屋に案内された
明日からそれぞれ3人ずつ分かれて試練やら特訓やらいろいろ忙しそうだ
竜玉を触るだけなのにな
できるだけはやく自領に戻る事を考えていこう
それにしても竜人の力を使えるようにならないと竜なんて倒せないんじゃないか?
魔法がきくのかもわからないしな
あてがわれた部屋のベッドに腰掛けてそんな事を考えていると
ノックの音がして扉を見た
「はい」
「ケトス様夕食が出来上がっているようです一緒にいきましょう」
「わかったよ」
外に出るとカンナが一人廊下に立っていた
「他の皆は?」
「もう既に食堂の方へ向かわれました」
「そうか」
ふと竜人の力について気になってしまった
「カンナは竜人の力つかえるんだよな?あんな大きな猪かついでいたから」
「私ですか?そうですね、少しだけなら制御できますねですがあまり濃く使いすぎると体がもちません」
「体が耐えられない?」
「力の制御ができなければ竜の血にのまれてしまいますですから竜核がしっかりと形をなすまで待つのです」
「カンナはもう竜核ができてるの?」
「はい、既にこの胸の中に・・・ですが形をなしているだけでまだあまり強くはないようですね」
ふむ竜核は制御装置みたいな役割があるのかな?
「俺も竜核がはやく形成されるといいな」
「ケトス様もすぐ形になると思います私よりずっと強い力をお持ちなんですから」
話が終わる頃には食堂についていた
その日は皆で夕食をとりその後眠りについたのだった




