彼女は持っていく
朝から叫ぶなよ・・・
「りゅ!竜人何て聞いてないわよ!」
「言う前に出ていったんだろ?」
アイザが呆れた顔でみていた
「でもでも!ルールは早く教えといた方がいいと思って!」
何だ俺達の事心配してきてくれたのかな?
「いきなりで驚いたけど、親切心できてくれたのは感謝します」
「な!?」
レイラの目があちこち泳いでいる
「べ、別に親切とかそんなんじゃないし!」
皆の暖かい視線がレイラの方に集中する
「あ・・・あ~!!!そんなことよりあんた達何してたのよぉ!」
「あ~そうだマシラさんの家ってどこですか?」
「マシラさんの家は村の一番奥だよでも昼間は忙しいみたいだから夕方行くといいかもな」
アイザが教えてくれた
というか予想通り忙しいのか
管理する側はどこでも仕事にうもれる運命なのか?
さて今日やる事がなくなったぞ
「時間が空いてるなら俺達と狩りにでもいかないか?皆そこそこ強いんだろ?」
何を期待してるのか知らないがいい機会かもしれない
普段どんなやり方で狩りしてるのか気になるしな
「じゃあついていかせてもらおうかな?いいだろカンナ?」
「ケトス様がそう決めたなら反対するわけないじゃないですか」
「イシュトは?」
「そうだねついていこうかなケトス君がどのくらいできるのか見てみたいしね」
俺が出来ることと言ったら魔法と剣に付与するぐらいだぞ期待しすぎだ・・・
「よし、じゃあ準備が出来次第村の入り口で集合だな」
アイザがそういうと3人は一声かけて家から出て行った
「ケトス様この短剣をお持ちください既製品ですが何もないよりはいいと思います」
「ありがと、カンナ」
短剣を腰にさす
「じゃあアタシはこれでも持ってくかな」
奥にたてかけてあったのはバゼラードだ
俺のより少し長く40~50cmくらいの長さの剣だ
「カンナはどうする?」
「私も短剣を使わせてもらいます」
カンナが俺と同型の色違いを腰にさした
「村の入り口に集合だったよな?じゃあ行こうか」
入り口につくと既に3人が待っていた
「あら、意外とはやくきたわね準備できてるの?」
「あぁ、大丈夫だよ」
「僕はサポートにまわるよ、魅了がきく敵なら動きをとめれるんだ」
ネルが少し自信ありげにいう
種族特有だろう魅了という技で獲物をとらえるようだ
「ネルが動きを止めて俺が狩る、それが俺とネルの狩りの基本何だ」
「最近はレイラが入ってきたから少しやり方が変わってきてるけどね」
「私だってテイルウィップを覚えたんだから戦えるわ!」
そういうと尻尾が青い光にまとわれて地面を叩いた
地面が少しへこんでいた
「どう?この技さえあれば狩りなんて楽勝よ!」
確かに地面がへこむほどの威力をもつ尻尾殴打などくらえばひとたまりもないだろう
くらえばの話だけど
みた限りうつ時はうまく移動できないみたいだ
「ま、そんなことよりそろそろいこうじゃないか」
イシュトが端で剣を軽くふりながら言う
「じゃあ、行くか」
アイザがそういうと皆歩きだした
6人と結構多い
動く人数が多くなればなるほど
警戒心の強い動物達は近寄ってこなくなるだろう
ここは子供ゆえなのか新入りの能力気になるのか
そういう考えには至らなかったようだ
むしろこういうのは多く経験をつんでから気づくものだ
今までは2人か3人だったのであまり警戒されなかったかもしれないが
ここまで多くなると話は別だろう
そんな事を考えていると
アイザが小声で話しかけてきた
「大きなヤツがいるぞイスタノボアだこのあたりではたまにしか出てこないんだが運がよかったかもな」
「イスタノボアですって?アイツの牙には魔力が通ってるから危険なんでしょ?大丈夫なの?」
「よし、俺が注意をひきつけるからネル魅了でとめてみてくれ」
アイザの指示にネルが肯く
「じゃあ俺達のところにきたら迎えうつよ」
出番がなさそうなのでそう一言言っておく
「もしこっちに来たら頼むぞ、それじゃ出るからな」
そういうと1メートルくらい跳躍してイスタノボアの前に出た
さすが猫獣人すばやい動きで数発軽くあてた後
こちらに走ってきた
ブギイイイイイイ
凄い奇声をあげてこちらに突進してくるイスタノボア
そこへ横からネルが出てきた
「宵闇の目」
そう呟くと
イスタノボアが突然止まった
「よくやったわ!これでもくらいなさいテイルウィップ!」
レイラの鋭い一撃がイスタノボアにきまった
その勢いのまま奥の木にぶつかる
が、まだ動けるようで再びこちらに突進してきた
「くそ!ダメか!」
アイザが吐き捨てる
結構タフだなアイツ
よしここは俺の出番かもな
「石の拘束!」
そう叫び魔力を調節して地面に両手を置き魔法を行使する
地面から石のトゲが高速でイスタノボアにのびてそのまま足につきささる
イスタノボアがバランスをくずした
「一瞬のうちにそんな魔法が使える何てやるねケトス」
そう声が聞こえた時には既にイスタノボアの近くにイシュトがいた
「アタシが君に終わりをもたらしてあげるさ」
赤く光るバゼラードにイスタノボアは首を切断された
「アイツの首を切断する何てすげぇな」
アイザが感心したようにイシュトに話しかける
「魔力を調節すれば誰にでもできるさ少しコツがいるけどね」
接近戦俺まだこわくてしたくないな
「ちょっとえぐいわねこれ」
レイラが首を切断されたボアにむかって呟く
「どうやって運ぶ?」
「皆で持っていくか?」
戦闘に参加した5人がう~んと頭をつきあわせる
「では、私が運びますね」
ん?
皆、え?って顔だ
「このくらい大丈夫です30キロくらいなら私でもいけますよ!」
すると「よいしょっ」と一声肩に担いで
村のほうへ歩きだした
ちょっとカンナさんあなたそれ尋常じゃないですよ
「皆さんいかないんですか?結構重いですね、さぁいきましょう!」
皆うんうんうんとちょっとした恐怖にさらされて素直に歩きだした
「あ、別に私が怪力なわけじゃないですよ!ちょっと竜の力と魔力さえあればできますよ!」
何のフォローにもなってない
というか女の竜人は何で怪力じゃないと主張したがるのだろうか
かよわい乙女でいたいのだろうか
俺達はそのまま村に戻ったのだった




