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小さな楽園

転移門を潜った先にあったのは


森だった


「えっとアーカーシャがどんな所かは聞いてなかったんですけど町か何かなんですよね?」


「うーん、どうなんだろう?町になってるのかな?まぁいけばわかるさ」


不安な返答だ


「ケトス様私と手をつなぎます?」


は?カンナがそう声をかけてきた


不安要素は多いけど別にこわくなどない


あー・・・そうか俺はまだ5歳だしなそう思われてもおかしくないか


「いや別にいいよ」


「そうですか」


カンナは少し残念そうな顔をして歩き出した



「ここからアーカーシャまで歩いて半刻くらいだと思うよ、僕がいるから身の安全は保障するよ」


それはアーカーシャまではという事だろうか?


ヒューレンさんの後ろをテクテク歩く二人


「黙って歩くのも面白くないからね姉さんの昔話でもきくかい?」


「あ、はい興味あります」


「私も聞きたいです」


ただ歩くだけというのは飽きてきたところなのだ


「そうだねぇ、姉さんは昔は凄くイタズラが好きでやんちゃというかわがままというかお転婆だったんだよ」


おてんば、久しく聞いてない言葉が出てきた


「おてんばですか?」


「よく外に出かけて民に交じりながら時には出自を隠して冒険者と洞窟にまで行ってたりしてたんだよ」


母さんらしいと言えばそうなのか


おとなしくしてるタイプではなさそうだしな


「屋敷にいる時何かはよくいじられてたね、僕の愛用の剣を隠したりとか」


「剣を隠されたんですか?」


カンナが驚いたように聞きかえす


「そうさ!僕の大事な儀礼用の剣!前日の夜遅くに見つからなくてあの時は泣きそうになったよ」


「それで、どうなったんですか?」


「姉さんの部屋にあったんだけど僕が姉さんを苦手な事わかってて自分の部屋に置くってのはちょっとね」



苦笑しながら話している時


木々の間から大きな紫色の猪が飛び出てきた


ブモォオオオオオオ 大きな泣き声でこちらに突進してくる


体全体から黒紫の霧みたいなものが出ている


「おっと、瘴気にさらされたかな?ケトス君カンナちゃんちょっと下がっててください」


そう言うと左手を前に突き出し手の先から水色の透明な盾をだした


突進してきた猪は盾にぶつかりさらに奇声をあげつづける


片手で猪の突進をうけとめている・・・(イン)さんもそうだったけど魔力なのか竜人だからなのか


どちらで対応してるのかわからなかったが一瞬でそれを行使する姿は頼りがいがあった


「少し大人しくしててください」


そういうと盾がきえ猪が縦真っ二つになっていた


猪だった残骸が地面に落ちると同時に一息ついたヒューレンさんを見てみると


片腕が鱗に覆われ手に鋭い爪がついていた


「瘴気を纏っていたからね少し危険な魔物だったね大丈夫かい?」


「はい、俺は傷1つありません」


「私も大丈夫です」


「それよりその腕大丈夫なんですか?」


気になっている事を聞く


「あぁ、これは大丈夫だよケトス君もいずれはこうなるさ」


俺もいずれこうなるの?やっぱ竜人だからなのか?



「こっちよ!こっちにいったわ!」


そう女の人の声が聞こえて猪が出てきた木々の中から女の人が・・・!?


いや、下半身ヘビだった下半身ヘビの8歳くらいの女の子が・・・


こちらに気づき女の子が警戒している


すると後をおってきた二人?が出てきた


「あーもー!先走るなって!お前まだ戦闘に参加できないだろー!」


猫耳獣人の男の子が出てきた10歳くらいかな?


「あ!あ!僕の魅了使うからさ!レイラ先行かないで!足止めくらいできるから!」


力があまりなさそうな中性的な少年が出てきた


猫耳獣人より少し年齢が低そうだ


猫耳がこちらに気づき声をかけてきた


「お前ら誰だ?お前らがやったのか?」


「僕はヒューレン・ウィン・シャイドという者です一応竜人をやっています今からアーカーシャに向かおうかと思いまして」


「りゅ!?竜人!?何で竜人がアーカーシャに?」


「管理人に竜人が会いに来たと伝えて下さいませんか?」


「わ、わかったそこまで案内するよ。」



歩くこと数十分


小さな村にたどり着いた


「少しここで待っててくれ」


しばらく村の入り口で待っていると


下半身が蜘蛛の女性が近づいてきた


「あんたどこの竜人だい?」


「まずはこれを見ていただきたい」


ヒューレンさんが出したのは何かの紋章が入った半分にかけたクレストだった


「これは・・・ちょっと貸してみな」


すると蜘蛛の女性はどこに持っていたのか半分にかけたクレストの片割れを取り出し


二つをあわせた、すると紋章がピッタリだった


「風竜領の竜人だったのかい?」


「申し遅れました、僕はヒューレン・ウィン・シャイドという者です


 この度姉のファヴニールの命によりここアーカーシャへと人を案内させてもらいました」


それを聞いた蜘蛛の女性はこちらを一瞥した


「わかったよ、こちらで預かればいいんだね?」


「よろしくお願いします」


ふぅ・・・とため息を吐いた蜘蛛の女性はこちらをむいてゆっくり近づいてきた


「怖がらなくてもいいさ、アタシはアラクネのマシラっていうんだ一応ここの管理人さ・・・

 

 あんた達はしばらくここで生活してもらう、今日のところは住む場所に案内してやるとするさ」


「あの!マシラさんここは多種族が多いみたいですけどどういう所なんですか?」


俺は気になっていること聞いた


「そうさね、ここはアーカーシャ小さな楽園さ」

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