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アーク  作者: Masa
27/37

ep.27 隠しクエストの発生

【守護者を1分以内に討伐したため、隠しクエスト:『堕天使の解放』が発生しました!】

【街の地下深くに封印された堕天使を解放する道が開かれた。街の北側、第一の塔の最上階に向かうべし。】


「隠しクエスト……? しかも、堕天使の解放?」


ジャスミンは驚きを隠せない。

少年は、そんなパーティの驚きなど意にも介さず、魔法陣の中心へと進んでいく。

彼は、光に包まれた何かを手に取り、そのページをめくり始めた。

古文書のようなものではない。

それは、まるで世界の真実を映し出す鏡のようだった。

少年がそれに触れるたび、ジャスミンたちの脳裏に、断片的な映像や情報が流れ込んできた。


その映像は、街に遣わされた天使たちが、その神聖なる力で街に巨大なバリアを張り巡らせ、魔物の脅威から人々を守っている場面を鮮やかに映し出していた。

神々しくも壮大な光景だった。

その映像は、まるでこのゲームの裏設定や、まだ知られていない深いストーリーを示唆しているかのようだった。

しかし、全ての謎が明らかになる前に、少年の体が淡い光に包まれ始めた。


「…………」


少年は何も言ず、手にしたものをどこかへしまうと、ジャスミンたちに振り返ることなく、その場からふっと消え去った。

強制ログアウト。

パーティは、唐突に現れては消える少年の存在、そして今、断片的に見せられた世界の真実の謎に、言葉を失っていた。


ジャスミンは、頭の中で渦巻く情報に混乱しながらも、パーティの仲間たちに視線を向けた。

セツナもヴァルカンも、驚きと困惑の表情を浮かべている。

ブライアンは、真剣な顔で、どこか遠くの方を見つめていた。


「皆さん、ごめんなさい!私、一旦ログアウトします!」


ジャスミンは、迷いを振り切るように言った。

今、このゲームの世界の謎を深掘りするよりも、どうしても現実世界で確認したいことがあった。


「えっ、嬢ちゃん!? 今からだってのに……」


ヴァルカンが引き留めようとするが、ジャスミンは首を横に振った。


「本当に、申し訳ありません。でも、どうしても確認したいことがあるんです。ごめんなさい!」


ジャスミンは、仲間たちに頭を下げると、ログアウトのコマンドを実行した。

意識が暗転し、彼女は《インフィニタス・オンライン》の世界から現実へと引き戻された。

筐体から出ると、部屋の明かりが目に眩しかった。

ジャスミンは立ち上がると、急いでブライアンの家へと向かう。

彼の安否を、自分の目で確かめなければならない。

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