ep.26 大規模クエスト2
順調に遺跡の奥へと進む中、巨大な祭壇のある広間へたどり着いた。
そこに鎮座していたのは、巨大な石造りの守護者、通称「ストーンタイタン」だった。その威圧感は、これまで遭遇したどの魔物よりも強大で、パーティに緊張が走る。
「よう、また会ったな」
聞き覚えのある声が響いた。
祭壇の奥から現れたのは、あの茶色い髪の少年だった。
「出た!」
ジャスミンは即座に反応し、構えた。
少年は鼻で笑う。
「まぁまぁ、今回は大規模なスケールのデカいクエストなんだ。せっかくいいところを見せてやろうと思ったのによ」
「あなたのせいで、どれだけ迷惑してると思ってるの!?」
ジャスミンは怒鳴り返す。すると少年は、祭壇の中央に鎮座する、遺跡の守護者である巨大なを見やり、楽しそうに笑った。
「ま、いいや。どのみち、こいつはわしの獲物だしな。せいぜい、横で見てな」
少年はパーティの攻撃を待つことなく、ストーンタイタンへと一直線に飛び込んだ。
両手の短剣が閃光のように舞い、巨体の隙間を縫うように駆け上がっていく。
ストーンタイタンの鈍重な攻撃を軽々と回避し、信じられないほどの速さで核となる部位に致命的な一撃を叩き込む。
少年の動きは、まさにゲームを心から楽しんでいる者のそれだった。
彼は、一瞬にしてストーンタイタンを沈黙させ、巨大な守護者は音を立てて崩れ落ちた。
少年が守護者を倒した瞬間、周囲の空間が奇妙に歪み始めた。
そして、足元に巨大な魔法陣が浮かび上がり、頭上から眩い光が降り注ぐ。
システムメッセージが脳内に響き渡った。




