ep.24 謎のプレゼント
マイケルが食べ終えると、彼はすぐに自分の部屋へ駆け込み、ヴェリディアン・レゾナンスの筐体に潜り込んだ。
ジャスミンは、ブライアンの様子がやはり気になり、彼の家を見に行くことにした。
ブライアンの家の玄関前まで来ると、ブライアンが、薄汚れた普段着姿で、玄関に立っていた。
どうやら外出から戻ってきたばかりのようだ。その手に持っているのは、コンビニのビニール袋一つ。
ジャスミンは思わず眉をひそめた。
せっかく病院に行ったのに、またこんな粗末な食事で済ませるつもりなのだろうか。
「ブライアンさん、また無理をして……」
ジャスミンが声をかけようとしたその時、玄関の脇に、見慣れない大きな段ボール箱が雨に濡れて放置されているのが目に入った。
昨日ゲーム内でブライアンが送ると言っていた、「プレゼント」がもう到着したのだろうか?
それはモニターらしきものだった。
ジャスミンは急いでその大きな箱に触れた。
水濡れで少しふやけているが、中はまだ無事なようだ。
ブライアンはジャスミンが箱に触れていることに気づくと、一瞬バツが悪そうな顔をした。
ジャスミンは訝しげに箱を見つめた。ブライアンは彼女の視線から逃れるように、そそくさと家の中に入っていく。
ジャスミンもその後を追って家に入ると、リビングの隅に置かれたヴェリディアン・レゾナンスの筐体から、微かな稼働音が聞こえてきた。
ブライアンはすでに筐体の中に潜り込んでいた。
ジャスミンは驚きを隠せない。
ついさっきまでそこにいたはずの彼が、もうゲームを開始している。
彼の行動に、彼女の混乱は深まるばかりだったが、ブライアンとの約束は守らねばならない。
ジャスミンは、モニターを部屋の中へと運び込み、梱包を外すと、同梱されていたケーブルと、そして筐体と繋いだ。
改めて見てみると、モニターが規格外の大きさだ、果たしてこれほどの大きさが必要なのだろうか?
最近の機械はミニマム化が進む一方で、時に規格外の巨大さを誇ったりもする、よく分からないものだ
しかし、繋いでみたはいいものの、モニターには何も映らない
あちこちのボタンを押してみたり、少し叩いてみたりもしたが、何の変化も見られない
暫く考え込んだ彼女は、諦めてひとまず帰宅することにした。




