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エマズクローゼット

 滞在する部屋を確認した後、エマ様のお部屋で着せ替え大会となった。

「とりあえずくるぶしがみえないようにスカートをどうにかしましょう。とはいえ、わたしの服じゃ古いかしら……でも新しく作ってもねぇ……」

「エマ様の洋服で十分です!ぜひ着させてください!」

 貴婦人の服なのだから生地も仕立ても良いはず。今まで着たことのない素敵な一着に出会えるかも……などと期待をしているのだった。

 部屋の様な広さのクローゼットからエマ様の側仕え達がどんどん洋服を出してきた。ワンピースもあれば上下別れているものもある。午前中に着るドレスから外出用、夜のパーティ用と時間別に用途別にとさまざまで、エマ様たち貴族の女性はだいたい一日3回くらい着替えるらしい。

 どうりで大きな衣装部屋が必要な訳だ。無難ななデザインなものを数着選んでみた。赤い小花柄のドレスや深いグリーンのドレスなど、今まで着たことのない様なものを選んだ。

 はっきり言ってロリータではない。古臭いデザインのワンピースという感じ。でもこれにアレンジをすればクラシカルロリータ風になると思う。

 外出用にコートの様な羽織りの様なものを着たりするらしい。ボンネットやリボンなどの装飾品も借りる事にした。

 エマ様の指示であれやこれや着てみるがちょっとスカートの丈が長い。裾を縫い直しするのは大変だなぁと考えながらちょっとつまんでドレープっぽくしたらどうだろう。あとはパニエを付けてふんわりさせるだけでも可愛くなるかも。

「リボンとか付け足しても良いですか?」

「どうやって付けるのかしら?自分で出来るなら好きにしても良いけど、マナー違反はダメよ」

 ダメなものがよくわからないのでアレンジしたらエマ様に見てもらう事にし、裁縫道具を借りてリメイクすることにした。

 スカートの前の2カ所をクシュっとドレープになる様に縦に縫って引っ張る。そこにリボンを縫い付けると丈が上がり丁度良い長さになった。

「こんな感じで裾上げしたら簡単ですし、可愛くないですか?」

「あら、面白いわね。そのくらいなら良いわね。あなたお針子だったの?」

「いいえ、ただの趣味です」

 リメイク許可が出たのでお部屋で裾上げしたり、襟にもリボン付けてみたり可愛くするぞ!と気合いを入れてこの日は夜遅くまでチクチクお裁縫をがんばるミコトであった。





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