贈り物
「ミコト様帰りましょう」突然の声掛けに驚いた。
手元には水色の宝石が輝いている。
どうしたものか……と笑顔でチータに宝石を見せた。
「それは神様からの贈り物ですね!!すごいです。初めての祈りが神様へ届くなんて!!私ももらったことはありませんが、先祖がもらったと言う金色の杖は見たことがあります」
「誰もがもらえるものじゃあないのね」
「だれが何をもらえるかはわかりません。もらっても黙っている人が多いと思います。ミコト様も大事にしてくださいね」
チータの説明によるとこの世界では祈りが届くと稀に贈り物と呼ばれるものがもらえるらしい。
馬車の中でも何が起こったのか考えてみたが、理解不能であった。もう思考を放棄し、ただただ受け入れようと切り替えた。
そう言う世界なのだ。
せっかく手に入れた神様からの宝石を常に身に付けていたいと思い、針金を使ってアクセサリーかキーホルダーにすることを思いついた。一時期流行ったビーズアクセサリーの延長でワイヤーアクセサリーもチャレンジした事があった。エマ様の使用人に細くて綺麗なワイヤーを頼んだら金と見まごう綺麗なワイヤーが用意された。
くるくるくねくね小一時間でペンダントヘッドが出来上がり。
ゴテゴテの十字架のネックレスを外し十字架と水色の宝石を付け替えた。
宝石を手に取りなからお祈りすればきっと良い事が起こるはず!!早く元に戻れるようにと願った。
外した十字架は紐に通してチータにあげることにした。安物のジルコニアできているのでお貴族様にはあげられないが、チータに日頃のお礼とこれからもお世話になりますの意味を込めて譲ってあげるのは良いかなぁと思い渡すことにした。
「チータ、助けてもらった上にいつも付き合ってもらってありがとう!お礼というほどでも無いけど、これお守りがわりにあげる」
チータは驚きながら十字架を受け取り「こんな高価な宝石いただいても良いんですか?」と恐縮している。
「それはニセモノダイヤだから高いものではないんだよ。でもキレイだし十字架は男の人がつけてもカッコいいから……よかったらもらってくれると嬉しいよ」
それを聞いて嬉しそうに首にかけていた。




