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正論⑹ 立ち話
真由美です。
お父さんとセイロンさんが母屋に向かって、もう30分……。
庭の話や盆栽の話、何か見る度にセイロンさんが足を止めて質問して、お父さんが嬉しそうに説明してを繰り返しています……。
「お父さん、立ち話も何ですからって言ってから30分くらい立ち話してます……」
「そうかそうか、そんなになるか、いや、すまない。ついつい、セイロン君が興味深げに質問するものだからな」
「いえ、非常に為になる興味深いお話でした。中々この様な立派なお庭も拝見出来ませんので」
「それでは、立ち話も何ですから、中に入りましょうか」
はぁ……やっとお家に入れる……はっ!
「ちょっと、すいません、先に入ります!」
「どうしたんだ、真由美。そんなに慌てて」
ダメ、玄関開けたら屏風がある!そこで最低10分は話し込むはず!
私は玄関に先に上がって屏風の前に立って、両手を広げて二人を迎えました。
「いらっしゃいませ!ようこそセイロンさん」
「おっ、この屏風、もしや……」
「わかりますかな?」
あぁ……またぁ……。