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ど正論ヒーロー セイロンガー  作者: 月極典


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31/113

正論(31)送迎は車に限る


 真由美です。


 あぁ、私が鈍臭いせいでまた攫われてしまいました……。


「真由美さん、すまなかった。怖かっただろう?」


「いえ……、セイロンさんが助けに来てくれるって信じてましたから」


「私1人では間に合わなかった。スカイホーネットと名乗るヒーローが助けてくれたんだ」


「スカイホーネット……」


「そう、あれは君のお父さんだろう?」


「何でわかったんですか?」


「まぁ……声も話し方も壽翁さんだったからな」


「すいません、黙っていて……」


「話してくれるか?」


「はい、父は元ヒーローのスカイホーネットで、今は私の学校の理事長の他にインターナショナル・ヒロイック・エージェンシーと言う会社を経営しています。国から依頼を受けてヒーローを派遣する会社です」


「その会社なら何度かコンタクトはあったが、私の本業はマンション経営だと言って断っていた」


「でも、父はセイロンさんを無理にスカウトしたい訳じゃなくって、純粋に私の警護を依頼したんだと思います。だから会社の事も話さなかったんです、きっと……」


「それは信じよう。何れにしても今回、私の力不足が露呈した事は確かだ。今後の警護については壽翁さんと相談しなければならない」


「あの、依頼を……断ったりしないですよね?セイロンさん」


「正直言って、あの黒いマスクの男、鬼島と言ったか、アイツがまた来た時に君を守れる保証がない」


「え、そんな」


「と言うわけで、明日から私の車で送迎する事を提案しようと思っている」


「え?」


「あまり大袈裟に送迎するのもどうかと思い、徒歩で行っていたが、君の立場を考えたらやはり車がベストだろう。これで余計な怪人に邪魔されることもあるまい」


 てっきり守れる保証がないから断られる流れかと思った……。明日からセイロンさんとドライブ通学出来るみたいです!


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