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読者より作者様へ、愛を込めて

やらかすよね。わかるよ。

でも日本語の体をなしてないのはだめだよね。

訂正ガン無視するのも違うよね。

そんなお話です。

 初めまして。アリウムと申します。

 どうぞお気軽にネギとお呼びください。

 筆を執ることもなくファンタジーものを専らとして読みあさっていたのですが、最近ふと残念に思ったことがありましてこうしてご挨拶させていただいております。



 何が残念かとはずばり、校閲・校正の中途半端な(あるいはされてすらいない)小説が散見されることです。

 別に最近に限った話ではありませんが、最近は特に駄作と切って捨てるには勿体ないが佳作と言うにはその一点が鼻につく非常に「惜しい」作品に気を揉むことが多く感じます。



 地の文でら抜き言葉を使用。ルビ指定やルビ解除指定を取り違える。エクスクラメーション()クエスチョン()の後に全角スペースを入れない。(ことわざ)や故事成語の誤用。主語の直後など変な所に読点を置く。


 こんなものはまだ可愛い方で、大段落ごとに乱丁していたり、昭和文学にでも魅せられたのか補助動詞や助動詞まで全部漢字表記したり(遊んで居る、ありえ無いなど)、なんの合図もなく視点が切り替わったり、なんなら同じ段落の地の文で一人称視点と三人称視点が混在していたり。


 時には長文読解問題の『以下の文章』がごとき壁めいた文量を一息に叩きつけられたりだとか。

 酷い時は文の順序を入れ替えれば省略できた表現を思いついたまま書きなぐったようなとっ散らかった形で出されることまであります。プロットをそのまま製本するのやめろ。



 当然程度は人によってまちまちであるとはいえ、せっかくキャラが立っていても、物語が面白くても、読み応えがあっても、こういった点がどうしても拭えぬマイナス要素となってしまうのです。


 もちろん読者だって黙ってしょんぼりしているだけではいません。感想欄でお伝えします。誤字報告機能を活用します。

 しかし、非常に残念ながらどうしてかそういった小説に限って感想や誤字報告を受付停止処置してあったり、あるいはしていなくとも無視する傾向にあります。


 こういったことを我慢して読んでいてはいつか爆発してお気持ち感想文を投げつけたりボコボコに貶したレビューを書いたりと誰一人として幸せになれぬ真似をしてしまいそうに思い、程度が酷すぎるあまり不本意ながらもブックマークを外した作品がもはや筆者の両手の指に収まらぬほど存在します。



 もちろん、小説を、本を書こうとすることそれそのものが既に賞賛されるべき行いなのは疑いようもないことです。

 本を読む人のうち自分も書きたいと思うものはその一割、実際にペンを握って書き始めるものはさらにその一割しかいないと言われることさえあるのですから、その(いと)われ具合もわかろうものです。

 問題はそれが本というよりはプロットや書き散らしと言ったほうが正しいような代物であるという点です。読者がいてこそ、他人に読ませてこその書物なのですから、書くだけ書いて終わりでは他者からの評価など望むべくもありません。


 とはいえ、人間である以上ミスというものは発生します。

 故に筆記試験を解き終わってからの見直し作業と同様、書き上がってからの校閲修正作業が大切になってくるというわけです。

 一話に何千字と詰め込む方々にとっては些かどころではなく面倒な作業となりますが、それでも軽く目は通しておいたほうが遥かに間違いは減るでしょう。

 出版社に持ち込んだ文章の場合は、担当の方がそういった面倒な作業はある程度済ませてくださいますが、小説投稿サイトなどで投稿前にそんなことをしてくれる人は作者自身をおいて通常存在しません。

 どうか著作者諸氏に於かれましては、投稿前に今一度文法を確認していただくか、せめて校閲校正してくれる方々を無下になさらないでいただくようお願い申し上げる次第でございます。



 一介の読者より、愛と願いを込めて。

[Tips] 感想を貰うと作者は喜ぶらしいですが、読者は感想返信を貰うと喜びます。


それと自薦・他薦問わずおすすめの小説があれば感想欄に置いていってください。読みます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 読む側です。よくぞ言って下さった!ひっかかる文章を読むって段差のある道を自転車で走るていどには難儀なんだよフツーに通してくれよ。まあそこまで気にならないと仰る方も、誤字報告を過度に重く受け止…
[良い点] 誤字報告を下さる読者の方々は、とてもありがたい存在です。 読んでくださっているからこその、誤字報告ですからね!(誤字報告ないと、ちょっと不安になる時もある) もしかしたら、過去に煩わしい…
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