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ブレイク!!  作者: JYUGO
~VS No.4~
8/14

8.痛みと絶望

サイコ「分かった。ここはキングの顔を立てて退くとしよう。」


サイコはその場を去った。


グローム「はぁ…ありがとな。」


キング「お前、本気であいつに勝てると思っていたのか?」


グローム「勝てなくても、やれることはやった。」


そして、グロームは倒れた。


その頃、西郷地区 黒豹本拠地では…


慚愧「サイコ、年少から出てきて速攻問題起こすなよ。サツから連絡があったぞ。」


サイコ「ごめんねー。」


尊「勝手なことはしないでくださいよ。サイコさん。」


サイコ「ごめんって言ってんじゃん?分かんないの?」


サイコは尊の胸ぐらを掴んだ。


尊「うーん、勝手に触らないでくれますか?」


サイコの右腕を軽々と自分の胸ぐらから離していく。


慚愧「サイコ、またあの地獄を受けたいか?受けたくなければ、余計な真似はするな。」


サイコ「分かったよ。」


そう言われ、サイコは本拠地を去っていった。


そして…


ギア「グローム、大丈夫か?」


グローム「へっ…てめぇが心配すんのか…」


ギア「あん時、あんたは隊の心配してた。あんたが俺を認めなかったのは、二番隊がどうとかじゃないんだろ?俺が正面から入ったことだ。皆が俺みたいに強いわけじゃない。あんな無鉄砲な策じゃあ、隊員がダメになると思ったんだ。」


グローム「ハハ…」


ギア「だから、俺の二番隊隊長になるのを認めたくなかった。でも皆の前で負けてしまった。認めざるを得ないんだろ。」


グローム「バレたか…。」


ギア「グローム、お前の仇を取ってくる。」


グローム「俺は死んでねぇよ…ただ、左脇腹だ。ナイフが刺さってた。」


ギア「ああ、ありがとう。」


ギアはグロームに別れを告げると、外へ向かった。


サイコ「はぁ…面倒だな。」


バキッ!


ギア「ふぅぅぅ、おい!」


サイコ「誰?君。」


ギア「悪夢(ナイトメア)の二番隊隊長 ギア ってもんだ。」


サイコ「あの弱虫くんの仲間かい。」


グローム「その弱虫くんに左脇腹やられてんだぜ。」


サイコ「こんなのは傷じゃない!」


サイコは怒りだした。


サイコは殴りかかってきた。


ギアはサイコのパンチを躱し、腹部に蹴りを入れた。


ギア「てめぇが誰だろうと俺はてめぇをぶっ潰す!」


ギアは怒涛の蹴りの乱発をする。


サイコ「クッソォォォォ!」


サイコの怒りは極限にまで高まった。


サイコの左フックがギアの右頬に入るが


ギアの右足はサイコの左脇腹に入る。


サイコ「ぐぁぁぁぁ!」


ギア「卑怯とは言わせねぇ。俺らは天使じゃねぇんだ。」


サイコはまたもや殴りかかるが、ギアは容赦しない。


どれだけ殴られても、ギアは蹴りを左脇腹に入れ続ける。


ギア「俺は勝つ!」


ギアは回し蹴りをサイコの顎に当てた。


サイコは叫ぶ暇もなく、倒れた。


ギア「ふぅ。終わった。」


ギアは大きな背中を見せて去っていった。

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