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ブレイク!!  作者: JYUGO
~VS No.4~
7/14

7.サイコパス

狐兄弟との戦闘が終わり、数日後…


雷が鳴り響く雨の中 ある男は数人の男たちを殴っていた。


男「はぁ…はぁ…やめてくれ…」


謎の男「やめる…?無理無理 こんな楽しいこと止められないよ。」


男「イカれてやがる…てめぇは必ずウチの隊長が潰してくれる!俺達がやられても必ずな!!」


謎の男「そうか…なら、君たちを潰すね。」


そう言うと、謎の男は一人の男の鼻に花を刺した。


謎の男「この花、あげるよ。くっ付けてあげる。」


その瞬間、男の鼻には鉛筆で穴が開けられていた。


雷鳴と共に響く叫び声。


謎の男「ハハハハハ、やはりいいねぇ。人っていう脆い存在を壊すことは!」


そう言って、謎の男は去っていった。


翌日


ギア「大丈夫か!」


ギアはそう叫びながら 病室に入った。


キング「静かにしやがれ、重症なんだ。」


そこにはキングを始め、悪夢(ナイトメア)のメンバーが居た。


皆が見ていたのは、鼻に風穴を空けられた男たちだった。


ギア「こんな残酷なこと誰がしたんだ…?」


ガンジュ「予想はついてる。だが、確証はねぇ。」


ギア「あんたらの予想は誰だ?」


キング「サイコ…」


ダンス「誰だそいつ。」


ガンジュ「ほんの数日前まで少年院に入ってた残酷非道の男だ。ただ、ヤツは俺たちと敵対している黒豹のNo.4だ。」


ギア「かなり強いな。」


グロームは拳を強く握った。


グローム【クソ…サイコの野郎 絶対にぶっ殺してやる。】


キング「グローム、やられたのはお前の隊員だ。だからって復讐を考えるな。もし、そんなことをすれば 黒豹との全面戦争になる。」


グローム「丸くなったなぁ、キングゥ。これは悪夢(ナイトメア)は関係ない。俺の喧嘩になる。お前らは邪魔するな。」


そう言ってグロームは病室を出ていった。


ギア「グローム!!」


そう言って ギアはグロームを追いかけようとしたが、キングに静かに止められた。


キング「今、あいつは行き場のねぇ怒りを感じてる。勝手にさせておけ。」


グロームは人里離れた小屋の中へ入っていった。


グローム「おい、久しぶりだな。ある男を探して欲しい。」


???「分かった。調べてみよう。」


そして、夜が更けた。


???「分かったぞ。」


グローム「結構時間かかったな。」


???「調べるのは簡単じゃないんだ。それで、こいつの居場所は鉛筆事件の近くのコンビニだ。」


グローム「ありがとな。」


グロームはすぐに向かった。


サイコ「ハハハ、面白いねぇ。」


サイコはコンビニに居た不良をボコボコにしていた。


サイコ「僕はさぁ、絶望が好きなんだ。」


グローム「やめろ。」


サイコ「ん?誰だ君。」


グローム「てめぇが鼻の中に鉛筆突っ込んだあいつらの隊長だ。」


サイコ「あー、何かそんなことあったね。」


グローム「忘れてんじゃねぇよ!」


グロームは右ストレートを繰り出した。


サイコ「なんだぁ?気が早いよー。」


サイコは軽々と止め、そのままグロームの右肋骨に鋭いキックを入れた。


グローム「不思議と痛くねぇんだよなぁ。アドレナリンが出てるのか、てめぇを潰すことにしか集中してねぇからか!」


グロームはパンチを連続して繰り出したが…


サイコ「うーん、どっちだろうね。」


サイコは全てを躱し、グロームの顔を持って壁に押し付けた。


グローム「ぐふっ…」


サイコ「もう疲れてるよ?弱いなぁ、君。」


グローム「んなこと、分かってんだよ…俺は誰よりも弱い。だからギアに嫉妬してただけだ。だけど、あいつは仲間なんだ。頼っていいんだ。でも、これは…」


俺の喧嘩だ!!!


グロームはサイコを持ち上げ、放り投げた。


サイコ「くっ、地味に痛いなぁ。」


ズキッ


サイコ「かぁ…ぁ…クソ」


サイコの左脇腹には捨てられていたナイフが刺さっていた。


サイコ「こんなもの…ぐふっ…」


サイコは無理矢理ナイフを抜いた。


サイコ「こんなもの、痛くない…傷じゃない…こんなのは、絶望とは言わないぃぃぃ!」


サイコは鬼の形相でグロームに向かって行った。


グロームのみぞにはサイコの強烈なパンチが入っていた。


その瞬間


キング「良くやったな。グローム。」


サイコ「はぁはぁ…キング…。」


キング「ここは互いに引かねぇか?それが得策だ。」


サイコは選択した。

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