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ブレイク!!  作者: JYUGO
~三番隊隊長 奪還編~
14/14

14.約束の場所で

ギアとグロームが出て行った後、キングとガンジュは二人で黄昏ていた。


ガンジュ「キングぅ。」


キング「ん?何だ?」


ガンジュ「もし、あいつらが問題起こしていなかったら、どうやってダンスを取り戻していたんだ?」


ガンジュは真剣な眼差しでキングに問い詰める。

そんな姿を見て、キングもまた真剣になる。


キング「正直言ってやることは変わんねぇよ。」


ガンジュ「は?」


キング「あいつらが遅かれ早かれ問題を起こすのは分かってた。それに、問題を起こしていようが、起こしていなかろうが、俺の作戦は何一つとして変わらない。」


ガンジュ「どういうことだ?」


キング「俺の作戦はな...」


淡々と自分が考えた作戦を話し始めた。


ガンジュ「グハハハハハハ!」


キング「何だ、その笑い方気持ち悪いな。」


ガンジュ「だってよう、あんな真面目な顔して作戦を思いついたなんて言うから、すげぇ作戦なのかと思ったが、レベルはあいつらと変わんねぇじゃねぇか!」


キング「く...。」


ガンジュは大笑いする一方、キングは軽く頬を赤めている。


ガンジュ「だがよう、その作戦...」


ーーー乗った!!


キング「はぁ?」


ガンジュ「最高に面白いじゃねぇか!その作戦。」


キング「ハッ、やっぱりお前は面白い。」


ガンジュ「それ、決行するぞ。」


キング「勿論だ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈翌日〉


二人は、「鈴木コーポ」に向かった。


警備員「どなたですか。」


キング「ここの社長に用事があるんです。」


警備員「許可証はお持ちd...。」


父親「問題ない、ここに私は居る。」


警備員「社長、お早うございます。」


キング「お久しぶりですね。」


父親「久しぶりだな、私に用があるのだろう?外に出よう。」


何かを察したのか、外へ誘導してきた。


父親「何の用かね?」


キング「(ダンス)を返していただけませんか?」


父親「返してくれ、とは意味が分からないことを言うんだな。

光は私の娘だ。どうしようと私の勝手だろう。」


キング「自分の子供は奴隷じゃねぇんだよ。いくら血が繋がっているとはいえ、子供の人生までレールを作る必要はない。」


父親「君はまだ子供だからわからんのだ。」


ガンジュ「何だと..」


キングは静かにガンジュを制止する。


父親「まったく、君の父親はとても優秀な人なのに...。」


キング「親父は関係ないだろ。」


父親「何故、君の父親はこんな下らんことを許したんだ?」


キング「五年前...」


ーーーーーーーーーー


(キング)「父さん。」


父「ん?どうかした?」


湊「俺さ、ヤンキーになるよ。」


父「普通のか?」


湊「いや、犯罪者をぶっ飛ばしたいんだ。」


父「だったら、警官になったらいいんじゃないか。」


湊「警察は国家の犬だ。権力なんかに踊らされたくない。」


父「警察が嫌いなのは、俺と変わらないな。」


湊「許してくれる?」


父「許すも何も人から許可を貰おうとするな。自分のしたい事なら、人の意見を気にする必要はない。」


ーーー男なら信じるものくらい、自分で決めたらいい。


湊「どっかで聞いたことあるセリフだね笑」


父「パクリじゃねぇよ?引用だ。」


ーーーーーーーーーー


キング「親父は、人を見た目で判断しないし、意見に対して否定・弾圧はしない。」


父親「ふんっ!そんなことは聞いていない。」


キング「あなたが会社を大きくさせるために、反社と関わっていることは知っています。」


父親「会社を大きくするためには...」


キング「綺麗事だけじゃ務まらない と?分かってるんですよ、そんなこと。」


ーーーそれでもやっちゃあいけねぇことはある!


父親「....。」


キング「三日後、待ってますよ。あなたと親父の約束の場所で。」


キングはその場を離れた。


ガンジュ「うちの総長、馬鹿にしたら許さないからな。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


グローム「ギア!」


ギア「ん?」


グローム「あの男、反社との関わりがあるみたいだ。それに、三日後黒須江公園に来るそうだ。」


ギア「仕掛けるのはその時か。」


二人も内密に作戦を立てていた。


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