11.不思議な空気
ついに、ギアたちは職場体験に行くことになった。
ギア「ふぁぁぁぁぁ、朝早いー。」
幹人「朝が早いと言っても、9時だぞ!」
総悟「早く行こうぜ、面倒なものはパッパって終わらせるぞ。」
幹人「ちゃんと学ぶんだぞ!!」
幹人たちは歩き出した。
そして、ゴーゴーバーガーについた。
3時間にも及ぶ職場体験を行なった。
そして、終了まで30分を切ったとき
男「オラァ!」
店の前で男が弱々しい青年を殴っていた。
幹人「あの野郎…。」
幹人はドアを出て、現場に向かった。
幹人「やめるんだァ!」
幹人は男の腕を掴んだ。
男「なんだァ?てめぇ。」
幹人「彼のことを殴るのはやめろ。」
男「こいつは俺の女を寝取りやがったんだ。」
男は幹人を振り払い、青年を殴り続けた。
幹人「きさ…」
ギア「やめろ、幹人。」
幹人「佐竹くん…。」
ギアは男の腹を蹴りあげた。
男「ぐはっ…。」
幹人「佐竹くん!何をするんだ!」
ギア「ホントに止めてぇなら、力ずくでも止めさせろ。それが出来ねぇなら、最初から動くんじゃねぇ。」
男「てめぇ…誰のこと蹴ってんのか分かってんのか!!」
ギア「てめぇこそ、誰を相手にしてると思ってる?」
青年「あ…この人…嘘だろ…。」
男「お前が何だってんだ!」
ギア「幹人、お前にも言わねぇとな…。俺は悪夢の二番隊隊長”ギア”だ。」
幹人「え…?」
男「悪夢…!!!」
男はその名前を聞くと尻尾を巻いて逃げ出した。
総悟「幹人、お前はホントに知らなかったんだな。」
ギア「すまなかった。」
ギアは幹人に頭を下げて謝った。
ギア「俺は、お前の大嫌いな不良だ。正確には、ギャングだが幹人にとっちゃ同じようなもんだろ。」
幹人「佐竹くん…」
美帆「幹人くん、械って呼んだら?」
幹人「君がギャングなのは分かった。俺は悪いヤツが大嫌いだ!!でも、悪夢は犯罪者を倒すんだろう?俺に黙っていたことも許す。」
ギア「幹人…」
幹人「佐竹くん…いや、械!君は俺の友達だ!!」
幹人は大声で叫んだ。
総悟「美帆、これで解決だな。械も迷ってたから。」
美帆「だね。」
ギア【なんか不思議な感じになっちまったな。】
ギアの元に電話がかかってきた。
ギア「もしもし。」
キング「ギア、今日の集会絶対出ろよ。」
ギア「出るけど、なんかあったのか?」
キング「ああ、何かあるんだ。絶対だぞ?」
ギア「分かった。」
ギアは電話を切った。




