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第95話 何の為の修学旅行か?

ベタな展開〜よくある話〜ですね。だからこそ書かなきゃね

「偵察部隊よく帰還した!早速だか状況を報告せよ!」

「Yesボス!率直に言いますと作戦は熾烈を極めます。いかがなさいましょう?」

「やはり厳しいか…現場は?」

「サイド・ドロップ・アッパー……どれも厳しいですが…」

「詳しく頼む。何度も言わせるな。また下っ端の兵卒に戻りたいか?」

「すまないボス。サイドは…………」


…………。


「そうか、報告ありがとう。お前はやはり優秀な部下だよ」


さっきからコイツら何言い合ってんだ?

どうも野田です。

やっぱ旅館はいいね、畳と布団が心地良いね。

くつろぐ。


そんなことより何の会話だ?

加藤が指揮官っぽいけど……

「何の話してんだ?大富豪でもやろうぜ」

やっぱお泊りの夜は大富豪っしょ!

負けた人は罰ゲームで好きな人言ってったりしてな〜!

俺はもちろん山崎さんだけどね!

山崎さん達も大富豪やってるかな?そんで好きな人言い合ってるかな?

いいね〜初々しいねぇ〜。

学生っぽいね〜。



「ちっ、何もわかってねぇ野郎がいたぜ。これじゃあ作戦に支障をきたす。ボス、殺っちまおうか?」

舌打ちされた!?名前もないくせに!

しかも怖いこと言われた!

「いや、待て。過激な事は良くない。野田も仲間に引き入れてやろう」

「……優しいボスに感謝するんだな、野田」

名無し君はどっか行ってろ!


「いいかい野田、これから私達が始めるのは祭だ。しかしただの祭ではない。下手したら死人が出る。戦だ。その戦の主役は誰だ?……そうだ、男達だ。その男達は何の為に戦う?……己の信念の為だ。今時、精神論なんてバカバカしい?男達は決して折れない。くじけない。諦めない。そんな男達を駆り立てるものは何か!?…………戦の舞台は『女湯』だ」


そーゆー事かよ!

すっかりこの大イベントを忘れていたよ。

確かに、加藤を筆頭に修学旅行はこれのためにあると言っても過言ではない奴はいっぱいいるからな。


「サイドは全体像が見えて一番良い、理想のウォッチングスタイルだ。しかし報告によると、女湯に通ずる横穴が無いらしい」


やっぱ覗き穴なんてなかなか無いもんなんだな。


「次に、アッパーはなんと言っても局部がまる見えなのが大きなポイントだ。しかし、人の目線というのはだいたい下を向いている事が多い。我々の作戦はスニーキングミッションだ。見つかることは絶対に許されない。だからアッパーは危険だ。それに、覗き穴は無いらしい。覗き穴があったとしたら脱衣所なんだがな」


アッパーというのは『見上げる』って意味か。

じゃあドロップってのは『見下ろす』か。


「ドロップは一番ばれにくい。そのかわり局部が見えないのが難点だ。この旅館の見取り図を見ると………露天風呂なら屋根伝いに覗く事が出来るぞ。屋根の上を移動するのはちょっと難易度が高いミッションだがな」


見取り図なんてどこで手に入れたんだよ!


「正直、穴なんて開ければサイドでもアッパーからでも見れるんだ。そのためのドリルも用意してきた。しかしこれはスニーキングミッションだ。足跡は残してはいけない。だから今回はドロップでいくことにする。俺と共に夢を追い掛けたい奴は前に出ろぃ!」


加藤の言葉に、クラスの男達は動いた。

一人、また一人と加藤の前に出ていく。

高橋も……増田まで…

「いっぱいオッパイだぞ〜」


そうかい、全員かい。

俺はこの人数を相手にしなきゃならねえのか。

怖い?勝てる訳無い?

そんなこと言ってらんねーだろうが!

いくら絶望的に不利な状況でも男には戦わないといけないときがあるんだよ!


「山崎さんの裸は俺が守る!」

修学旅行と言えば…………大富豪?or女湯覗き?

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