第91話 フライトタイム
今週は寒かったですねー
「ちょっ!マジスゲェって!ヤバイよヤバイよ!」
どうも俺です。
初めての飛行機に大興奮です。窓に張り付いてます。思わず出川になっちゃいました。
「何で飛べるの!?何で!?超重いんだよ!?俺より重いんだよ!でも俺は飛べないんだよ!どーなってんだよ!とゆーことは実は俺も飛べるんじゃねぇか!?………ってそんなわけねぇだろ!」
飛行機が凄すぎてテンション高まりまくりMAXです。
「ライト兄弟スゲェぇぇえええええ!」
俺の中の凄い偉人ランキング一位をマークしたッッ!
「楽しそうだな野田。俺も楽しいぞ。美人のスチュワーデスだぞ。テンション上がる上がる!」
隣には加藤。
山崎さんがいてくれるはずだった場所に加藤。
本当は山崎さんとイチャイチャする予定だったのに加藤。
山崎さんったら直前に高いのが苦手だってことを告って真ん中の席に行っちゃったんです。
山崎さんを見てみるとタオルケットみたいなのにうずくまってもう寝てるようです。
飛行機がそれほどまでに怖いようです。
俺が横にいてあげたいんだけど周りに女子いっぱいで恥ずかしいし窓からの景色見たかったからこの席になりました。
よし、新婚旅行は電車で行ける場所にしよう。
「なあ野田、スチュワーデスさんからアドレスとか貰ったらどうしよう!」
まあ加藤がいるから退屈はしないだろうけどね。
「小さい紙とかにこっそりと?」
ベタな妄想だな。
「そうそう!もし貰ったらフライト(はぁと)可能だよな!」
「万が一にも貰わないから安心しな」
「よっしゃ!俺のジャンボジェットが火を噴くぜ!」
「俺の発言は無視かよ」
「野田の紙ヒコーキが風に乗るぜ………あ、ゴメン」
「何謝ってんだよ!」
そーだよ!加藤のがジャンボジェットなら俺のは紙ヒコーキだよ!しかも風に乗るって何だよ!性行為に結び付けにくいじゃねえか!
「上手い表現だな………あ、ゴメン」
「じゃあ俺のは戦闘機ぐらいか?………あ、ゴメン」
「一方は国際線、もう一方は………あ、ゴメン」
コイツらわざとだろ!
優しかったのはあの時だけかよチクショウ!
「そんなことより今はスチュワーデスさんに集中しよう」
「お前が言い出したんじゃねえかよ。てか加藤って色々嗜好持ちすぎだろ?スッチーも好きかよ?」
「当たり前だろ。野田はどうなんだ?」
「俺は好きでもなんでもない。加藤は多趣味なんだよ」
「いや、俺から言わせてもらうと俺は多趣味なんかじゃないねっ。俺が好きなのは働く女性だ。スッチー・ナース・女医・教師・OL・警察官…エトセトラ。最高じゃねえか。こーゆー働く女性を俺は平等に愛してるんだよ。だから俺は“働く女性”ってジャンルが好きなんだ」
「うーん、わからんでもないけど…一つだけ言える事は、お前はAVの見すぎだ。その証拠にお前が言う“働く女性”に“コック”はいるか?」
「いない」
「だろ?それはAVに“コック”のシチュエーションが少ないからだな」
「確かにあんまり聞かないな。『裏・ミシュラン〜お姉さんが料理してあげる〜』みたいなのありそうなのにな」
「すぐにそーゆータイトルが作れる加藤が怖い。ちょっと見たいじゃねえかよ。やっぱお前は変態なんだな」
「欲望に正直だと言ってくれ。種を残すという点だけを見れば俺は超優等生だぞ」
「いばるな!ドーテーのくせに!」
まあ、俺もだけどね。
「てか高橋どうなってるかな?楽しくしてるかな?」
「楽しいわけないじゃん野田」
「まあ人事だからな」
高橋どうしてるかな?
土屋先生と空港に残ってるけどどうしてるかな?
ぜってー暇だろうな。
「俺じゃなくてよかった」
思わず声に出しちゃった。
作者は作業をケータイでやってるんですけど、利き手の甲がパックリ切れちゃってケータイ打ちづらいです。更新遅れだすかもしれん………趣味小説だからいいけどね。