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第85話 プライド

こんな話ダラダラと書くつもりなかったんです。

「男の価値はオチンチンの大きさじゃないのっ!だから気にしちゃダメ!ダメ絶対!」


俺は土屋先生にそう言われた。


「…俺のプライドを一番傷付けたのはあんたじゃないか……っ……」

俺はそう言ってやった。

そうだ、俺の心を最も深くえぐったのは土屋先生だ。


俺の感じたものはトラウマなんて生易しいもんじゃない。

今後、女の子の前で裸になることが怖くて出来なくなるかもしれないんだ。


『…恥ずかしいから電気消して………』

こんな情けないセリフ男である俺の側から言えるわけない。


子孫が残せない危険性があるんだ。

その前に山崎さんとヤれな………いや!山崎さんとの間でこーゆー生々しい話題はまだ考えないことにしよう!まずはチューだ。


でも

『…恥ずかしいから電気消して………』

これいいな!

これ言って欲しいなぁ!

そんで俺がちょっとイジワルしてやるんだよ。

そんで

『早く消してよぅ…』堪らんな!

ァハアアァアアァハァ



「ちょっと野田くん!?何ボーっとしてるの!ちゃんと話聞いてた?聞いてないね」


あっと!先生の声で現実にカムバック俺。

てか何でちょっと嫌味な言い方されてんだ。


「超聞いてませんでした。何か言ってました?」

「失礼な言い方ね。やっぱ聞いてなかったし…」

「そんで何でした?」

「いや、オチンチンなんて小さくていいじゃないの!って」

「俺を慰めようと?“オチンチン”って言い方がもう子供扱いされてて嫌です。俺のナニはやっぱガキだと?稚魚だと?」

俺のネガティブはもう止まらねぇ。

「そんなこと涙目で言わないでよ………笑って悪かったわ。先生ね、ダンナのしか見たことないからビックリしちゃったのよ」

「『こんな小さいのがあるのか!?』と?驚愕の粗チンだったと?ダンナさんのナニの方が遥かに立派だったと?」

「そんなこと言ってないじゃない。それに小ぶりでカワイイじゃないのっ。小回りが利きそうじゃないのっ。オチンチンに毛なんて生えてなくてもいいじゃないのっ」

「ダンナさんのモジャモジャワイルドチンコが大型トラックだとしたら俺のは小回りの利く原付きとでも言いたいんですか?スーパーカブですか?」

自分でも止めることができない。


「何を言ってもダメね」

こう先生は言ったが、そういや一度もまともに謝ってねえぞ。

「もういいです!みなさん私の話を聞きなさい!………明日までにオチンチンの毛を剃ってきなさい!絶対です!拒否権は無しです!」

そんなことで俺の気持ちが晴れるとでも思ってるのか!?

周りもざわめいてる。

「明日までに剃ってこなかった生徒は成績を1にしてオチンチン自体を切り取ります!絶対です!鎌で刈り取ります!」

罰が重過ぎる!

みんな黙った。

俺のせいですまないと思う。



「野田のせいじゃないさ…」

加藤!

お前かっこよすぎるだろ!

「久しぶりにチン毛が生えてくるときのチクチクした痛痒さを楽しむとするか………」

たまに剃っていたのか?

やっぱかっこわるい!



「昨日剃ったばっかりだよ俺」

「椅子に座わるとチクチクが痛いんだよな〜」

「わかるわかる!あと歩いてるときとかな!」

「そうそう!」


けっこう剃ってる奴いるの!?

自主的に!?

何で!?メジャーな事なのか!?

もったいない!


俺にくれよ!その毛俺にくれよ!


男性読者の方は一度は剃ったことがあると思われる。全部とまではいかないにしろ………女性読者の方はお父さん・兄弟・彼氏に剃ったことがあるか聞いてみるといい。きっと『バッキャロー!何言ってんだYO!』って頬を赤らめながら言うと思う。

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