表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/126

第82話 気付いちゃいました

今日入学式の方おめでとうございます!新年度一発目がこんな話て………

「SEXって何だ!?」


冒頭からこんなのですまないと思う。

どうも、野田です。

今のセリフは俺じゃないからな、もちろん加藤だからな。


今回は体育終了時ではない。

俺・加藤・高橋・増田のメンバーだ。


「子供を作る手段か?」

高橋が答えた。

「憧れ?」

俺も答えた。


「二人とも正解だ。間違っちゃいない。しかしだ、俺は気付いた。本当は間違っているんじゃないだろうかと」

加藤はなかなか興味深い事を言う。

いや、ただの馬鹿なんだろう。

「どーゆーことだ?」

「よく考えてみてくれ。高橋が言った通りSEXは子作りの手段だ。俺達は両親がSEXをして産まれた。………でもどうだ?それを想像したいか?」


うわぁ、めちゃくちゃ想像したくない!

高橋も増田も嫌そうな顔をしてる。


「両親のSEXなんて子供の側から言わせてもらうと一番知りたくない聞きたくない事実だろ?」


俺達は首を縦に振る。


「真に身勝手な考えだが、そんなものもとから無ければいいのに。とも思えてくる。それが子作りとしてのSEX。両親のSEXなんて一言で言ってしまえば極悪だ」


極論!?言い過ぎだ!

加藤の発言はいつもいろいろとヤバイと思う。

敵を作っていそうだ。


「では次に………SEXは野田が言ったように俺達、男子高校生にとっちゃ憧れだ。寝ても覚めてもHな事考えてるのが高校生だもんな。やりたい一心だろ?とてつもなく素敵な行為だと思ってるだろ?」


これほど強く想ってるのは加藤だけだろ…


「同じSEXなのに捉え方が何故これほどまでに変わってくる?片方は極悪な行為でもう片方は極楽な行為………俺達が憧れている素晴らしき行為であるSEXと俺達が産まれるきっかけとなった両親のSEXが同じであるということが物凄く嫌じゃあないか?というか信じられなくないか?」


腹を痛めて産んだ子にこんなこと言われたら悲しいだろうな………加藤の母ちゃん。


「そして俺は気付いたんだ。いや、まだ確証を持てないからお前らに聞いてもらっているんだけどな。………その二つは実は全く別の行為なのでは?っと思ったんだ」


もうそろそろコイツの言ってることがわかんなくなってきたかな?

わからなくてもいいや。


「俺達が憧れているほうのSEXがよく知ってるやつだ。裸で身体絡ませるやつな。これは譲らない。そんで子作りなんだが………本当は子作りなんていう行為はないんだと思う。やっぱ子供はコウノトリが運んでくるんだよ」


メルヘンだな。


「そう考えると今日の少子化にも納得がいく。環境破壊でただコウノトリの数が減っているからなんだ。………SEXで子供はできない!俺達は勘違いしてただけなんだ!大人達は皆知っているぞ!SEXで子供はできない!SEXで得られるのは快感だけだ!」


清々しいほどに言い切ったな。

そして清々しいほどに阿保だ。



「SEXとは何だ?」

「憧れだ」

高橋が答えた。ツッコミもどうでもよくなったらしい。

「憧れです」

俺も同様です。


「じゃあ増田にとってのSEXは何だ?」

「………叶わぬ夢」


妹だ!

バリバリに妹のこと意識してやがる!

やっぱ武さんには心動かんかったか………ッッ…!


こんな考えもってる奴いたら楽しいな、と思って書いたんです。作者はこんなこと思ってません。………とか言っとく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ