第73話 決意表明
朝、トイレ行くの我慢して書き上げました。是非読んでください!
「ちょっと待ちなさい!何か持って行った方がいいんじゃないの〜?」
家を出る前、こう言って母ちゃんに呼び止められた。
毎回毎回母ちゃんは俺が人ん家に遊びに行くとき手土産を持たせようとする。
「別にいらんて」
子供の側から言わせてもらうとこんなの別にいらんのだ。
「そんなこと言うんだったら後から届けに行くわよ!」
マジやっかい!
冗談っぽく言ってるけどマジでやる人だよ!
彼女の家に親にお菓子届けてもらう彼氏がどこにいる!?
何でそんなに手土産持たせたがるんだよ!
微妙に育ちがいいとそーゆー考えになるのか!?
どーでもいいけど。
俺はシュークリームを携えて家を出た。
……………
今日は初めて山崎さん家に入る。水族館デートがパズルのせいで山崎さん家に行くことになった。
楽しみです!
………今、家の前にいるんだけどこーゆー場合はインターホンを鳴らすのと携帯で山崎さんを呼ぶのではどっちがいいんだ?
どっちでもいいのはわかってる。
こんなのマジどーでもいいのはわかってる。
でも初めてだから恥ずかしいんですもん。緊張してるんですもん。
メールしました。
[着いたよ〜今、家の前にいるから〜]
さあ、どんな姿で出迎えてくれるのかな?
部屋着?さすがにちゃんと着替えてるかな?
俺はパジャマの山崎さんが見たいんだ!
それか着物姿の山崎さんが見たいんだ!
それかメイド服の山崎さんが見たいんだ!
それかセーラー服の山崎さんが見たいんだ!
てかもう、すっぽんぽんの山崎さんが見たいんだ!
てか山崎さん遅えな!
メール送ってからもう10分たつけどまだ出てきてくれない。
何でだ?どうしたんだ?
まあいいや、インターホン押そ。
ピンポーン
ガチャ
「おはよう野田くんッッ!」
「お、おはよう山崎さん!」
Tシャツに短パンの山崎さんが出迎えてくれました。
てか早えな!
俺がインターホン押してから玄関のドアが開くまで全くタイムラグがなかったぞ!?
ずっと玄関にいた!?
俺がもうすぐ来ると思ってずっと玄関で待ってた!?
だからメールにも気付かなかった!?きっと携帯は部屋に置きっぱなしなんだ!
なんかカワイイなぁ。
待ち構えててくれたんだ〜、カワイイなぁ。
「はい、これシュークリーム。お母様に渡しといてちょ」
「あ、今日はお母さんいないんだ」
なんと!
なんてベタなセリフ!
血がたぎってくる!
………双方の同意のもと、なんもしねーよ!
不純異性交流!
まだ早い!
チューだ!
俺は今日、チューをしてやるんだ!
これはもう決めたことだ!例外はない!
………山崎さんがチューの流れを作ってくれたら頑張ろうかな。
これが俺のプランだ!
血がたぎってキター!
次の話はずーっとパズルします。いや、しません。知りません!