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第62話 登校中

期末テスト期間でなかなか書けないです。

俺は山崎さんをなだめる。

「そーゆーときだってあるってっ」


「でもちょっとショックじゃない・・・」

山崎さんはぐずってる。



今、俺と山崎さんは一緒に登校中。

チャリンコを並走しているわけだ。

ここは微妙な田舎で、国道を外れると車の通りはほとんどない。だからのんびりチャリ通できるってわけだ。


七月中旬、季節はすっかり夏、とは言っても朝は涼しくチャリを切る風が心地いい。

まあ、ぶっちゃけ山崎さんとの登校の幸せ感の前では風の心地よさを感じる余裕なんてないんですがね。

なんでこんなに好きなんだろう。

なんか気持ちがフワッフワしちゃうもん。



そんなことよりなんで山崎さんがぐずってるかと言うと・・・

昨日、俺はバドミントン大会に行ってた。

高橋と町田と武さんは三人でお買物に行ってた。

山崎さんは・・・


「私・・・昨日・・・パズル作ってた。一日中・・・」


っていうわけ。

みんな充実した休日を送ってたのに私は・・・

って悲しくなっちゃったらしい。

そんで拗ねちゃったってわけだ。



・・・ナニソレ?

超可愛いんですけど。


「・・・だってあまりにも暇だったから3000ピースのをバラして組み立て直したんだよ・・・」


しゅんとしてる。

超可愛いんですけど。


でもいくら可愛いと言っても拗ねちゃってるからノッてあげなければ。

「へえぇ〜〜、でも凄いじゃんっ3000ピースってかなりでかいよね!?」


「大きいよ、でも海の絵なんだよ?綺麗な熱帯魚とかのいない夜の海の絵なんだよ?・・・青いだけ・・・いや、どちらかと言うと黒」


・・・おぉ、ネガティブ。

てか、その絵選んだのは山崎さんでしょうが!

そこんところ愚痴っても知りませんよ!



「・・・じゃあ今度どっか遊びに行こうか!?」

昨日の埋め合わせ、ってわけではないが提案してみた。


「なんか催促したみたいで恥ずかしいけど・・・でもデートしたいっ」

「ならば行こうか!どっか行きたいとこあるかい?」

「ん〜〜〜、水族館かな」

「おっ、俺も水族館行きたい!いいね〜、俺超ゆっくり見て回る人だけどいい?」

「問題ないですよっ」

「でも速答だったね。前から行きたかったの?」

「・・・なんかその言い方されると私が凄い水族館行きたい人みたいで恥ずかしいんだけどっ」

「ごめんごめん」

水族館いいね〜。



「それじゃあ今週の日曜日はいい!?」

部活も休みだしいいんじゃないかな。


「ごめんっ日曜日は無理かも・・・パズル組み立て直さなきゃ・・・」


なんかパズルに山崎さん取られたんだけど・・・

山崎さんもパズル選ぶなよ・・・




「じゃあ日曜日はウチくる?」

「えっ!?うんっ」



山崎さん家行くことになりました。

水族館より魅力的な空間じゃないか!?


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