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第59話 エジプトからの刺客

書いたのに載せるの忘れてて早三日。

「よろしくおねがいしまーすっ」

コートのネットを隔てて二回戦の高校と向かい合ってあいさつをした。


俺も目の前にいる奴と握手した。

がっちり握手した。

てかこいつ、フィフィに似てる!(エジプト人の女性タレント)

そっくりやぞ!

悪い意味で中性的な顔してるな・・・


そして俺は選手ではない。

ただの応援だ。

おしゃれな私服に身を包んだ観客だ。

いや、おしゃれじゃないや。

調子こきました。

Tシャツに短パンです。これからザリガニ釣りにだって行けるような格好です。

なんならいますぐ田植えだってできそうな格好です。


そんな明らかに選手じゃない俺に握手を迫られたフィフィ(仮)は一瞬戸惑って、あわてて手を出した。

すごく、動揺してたっぽい。

そんな表情が可愛かったり可愛くなかったり可愛くなかったり可愛くなかったりキモかったりした。


俺も選手じゃないのにそんな場に行き、握手までするのは恥ずかしかった。

でも得たものは大きかった。フィフィと握手できた。



「次の相手はどうなの?強い?」

選手ベンチに戻って蟲師(本名、三島)に聞いた。

ダブルスの縄師ペアは試合に行った。


「フツーやな、勝てるし」

こいつ強気やな。


「そんなことよりアイツ、フィフィに似てね?」

「それ俺も思った!超似てるって!」

おっ、三島(蟲師って書くのめんどい)も共感した。

「フィフィってヒトとヱヴァンゲリオン初号機の境目みたいな顔してるよな?」

俺はこのことをずっと思ってた。

「じゃあアイツのルーツはそれだ。たぶんATフィールド使えるぞ」

「違う!ATフィフィールドだろ」

「それだ!恐るべきファラオの力を解き放つんだよきっと!」

だめだ・・・

面白すぎてもう、まともにアイツ見れねえよ!

顔見たら噴いちまう!

アイツの相手かわいそー


「フィフィ(仮)の相手って僕じゃないか!」

三島だったか。どんまい。

「まともに試合できねーよ!やばいよ!」

どんまい。



あ、ダブルスペア勝った。

地味に強いな。

見てないけど。


「ナイス!見てないけど!」

「「おいっヒデェ!見てよ!俺たち頑張ってたんやぞ!」」

「その双子でもないのに高すぎるシンクロ率がキモいんだもん」

「「関係なくね!?しかもそれはしょうがないよ。ねーー」」

二人は向かい合ってそう言った。

仲良しかよ!ネタでやってるんじゃないんなら超イタいぞ、というかヤバいぞ。


それに声、容姿とも全く似てないのにこのシンクロ率はなんなんだよ!

「もう結婚しろよ」


「「・・・・俺たちは・・・そんな・・・つもりで付き合ってるわけじゃないし!・・・」」


「うっせい!俺はギャグのつもりで言ったんだよ!」

顔真っ赤にして言うんじゃねーよ・・・



あ、三島勝ったようだ。

俺たちことごとく味方の応援しないな。

でも、2勝したこの時点でウチの勝ちが決まったからいいや。

ウチの部って強いんだな。


「フィフィ相手によくちゃんと試合できたな。見てないけど」

「やっぱ見てなかったかよ。・・・フィフィはね、途中で慣れた。飽きることはないけど慣れた」

「そーゆーもんか?」

「そーゆーもんだ。しかもあんま強くなかったしね」

「俺でも勝てる?」

「野田は絶対無理」

「・・・そうなんだ」


よし、加藤の試合見るか。


ちなみに作者はフィフィ好きですよ。なんか存在が素敵ですよね。

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