表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/126

第56話 モンハンばっかやってないで試合見ろ!

PSPのモンハンやりたいな〜。やってみたいな〜。お母さん、PSP買ってくれないかな〜。買ってくれないと援交でもやってお金稼ぐよ〜。誰か俺を買ってくれねえかな〜。欲求不満美人若妻ならいいな〜。そんなことより幕張読みました!最高っすね!あんなのがジャンプでやってたんだなんて、良い時代があったんですね。ちなみに作者は今のジャンプは読んでません。

俺たちは二回戦までまだ時間があるので女子の団体戦を見にきた。

でもウチの学校の女子を応援するためではない。

あんな奴らの応援なんてするもんか。

ウチの女子は最悪だ。

たまに男女合同で練習するときがあったんだけど、俺の動きを見てどことなく気持ち悪いと言って爆笑しまくるんだ。

悪意のこもった爆笑をするんだ。

俺の真似をしてまた笑うんだ。

そんなやつらだ。

一生懸命頑張ってる人をバカにする奴らなんだ。

そのうえ強いから質が悪い。

奴らが初めて嫌いになった異性だ。

だからあんな奴らの応援なんてしない。


でも暇だから他の学校の女子でも見ようというわけだ。


俺はこーゆー試合の合間のような暇な時間にゲームしたりマンガ読んだりトランプしたりするやつが嫌いだ。

なんでこんなとこに来てまでそんなことをやろうとする意味がわからん。

なんかイタいじゃん。

場違いじゃん。

周りの目が気にならんのか?

俺は、なる。

軽蔑しているような目、呆れているような目・・・俺は耐えられない。

だから女子を見る。

暇だったら女子を見る。


それかメールをする。

山崎さんとメールをする。

でもウザがられるといけないので自分からはあまりメールを送らない。

山崎さんから来たやつに返信する。

そんな形をとっているが、メールでのやりとりが少ないということはなく、毎日のようにメールはしている。

毎日、山崎さんからメールが来るというわけだ。

毎日、幸せが実感できるというわけだ。

でも今はあいにく山崎さんからメールが来てないので女子を見る。


女子を見る。と言っても、ただ試合を見るだけなのであしからず。

山崎さんがいるのに他の女に心ときめくわけがねーだろこの野郎!

なめんな!

でも『だったら男子の試合見ろよ』とか不粋なこと思うんじゃねーぞ!


俺はモンスターハンターをやってる他のメンバーにポテチのカスを振り掛けた後、女子の団体戦のエリアに向かった。



・・・・・

二階の応援席で上から女子の試合を見てる俺と加藤。

・・・女子、みんな上手いな。

俺、絶対誰にも勝てないと思うわ。


そんで足細せぇーの多いな。

山崎さんは全体的にプニッっとしてるからな〜。俺はそのほうが好きだからいいんだけどねっ!


ぼーっとしながら女子の試合を見てる俺。若干飽きてきた。

・・・お?めずらしいものを見つけたっ!

「加藤ッッ、見てみろ。あの女の子スカート穿いてるぞ!」

俺は隣の加藤に教えてやった。

普通、バドミントンのユニフォームは男女ともハーフパンツが多い。

だからスカート穿いてる奴なんてオグシオ以外で初めて見たぞ。

たぶん自分に自信があるんだな。


まあ、その自信は勘違いじゃないようだ。なかなか可愛いんじゃないかな。

これがもしデブス(デブもしくはブス。それかその両方の性質を併せ持つ存在)だったら事故を装って思いっきり殴っていたかもしれん。


「あぁ、あいつか」

加藤は半分にやけながら言った。

「知ってるのか?」

「おう、スカートの奴だろ?あいつは俺の女だ。いや、関係上は愛玩動物・・・ペットと言ったほうが正しいかな」

はい、また加藤が頭のおかしなこと言いだしましたよ。

「あの女俺のことだったらなんでもいうこと聞くんだぜ。今日だってあいつ、実はスカートの下何も穿いてないからな。朝、下着は穿かずに試合出ろって命令しておいたんだ」

・・・俺は何も言わん、続けろ。

あ、スカートの女の子試合終わったようだ。

「その命令聞かされたときのあいつの表情は最高だったな。『無理ですぅ〜他のことなら何でもするので勘弁してくださいぃ〜』って目ウルウルさせながら言ってくるんだぞ、たまらんかったわ」

なんでこいつの妄想はこうも変態なんだろう。

標的にされたスカートの女の子も可哀想だな。

「鬼畜やな。そんなだから女の子はお前に近づいてこねえんだよ」

「崇高過ぎて近づきがたいんだよ。それとさっき言ったように俺には絶対服従の女がいるから」

「めんどくさいから強くは否定しんけど加藤はもうちょっとさわやかな妄想しろよ」

「てか妄想じゃねーし。本当に俺に女はいるし!ちゃんと性欲処理用の女はいるし!」

「とりあえずその主従関係というのがダメなんだよ恋人同士という妄想はできんのか?」

「だから何度もいわせるな!アレはホントに俺の女たんだよ!いい加減にしろ!」

「君がいい加減にしろ!」

バシィィィィン!


不意に加藤が叩かれた。

後ろを振り返ってみると叩いたのは・・・さっきのスカートの女の子!?


「なんで?」

加藤は叩かれた頭を押さえながら言った。

「君の言ってることは全部聞こえてたわ!」

「あの距離で!?」

俺と加藤は試合会場から離れた応援席でボソボソしゃべってただけだぞ!?

「そんなのご都合主義よ!」

・・・納得。

「それか私は聴覚が常人の何倍も良いって設定よ!それはこれから作者が考えると思うわ!」

・・・設定?作者?

深く突っ込むのはやめておこう。

たぶんそのほうが作者という人にとってもありがたいだろう。


「とりあえず君の名前は何!?」

「か、加藤です」

加藤がうろたえてやがる。

「いい加減なことばっかり言って!私はちゃんとスカートの下は下着を穿いてます!ほらっ!」

そう言って彼女はスカートをめくり上げパンツを俺たちの前に晒け出した。

俺たちのいる場所は体育館の隅っこで人があまりいなかったので彼女の突然の奇行に気付く人はいなかった。

淡ーいピンク色の可愛らしいパンツでした。


・・・まさかの展開だぞ!


「ほらほらほらほら!」

なんかパンツ晒けながら迫ってきた!

ほらほらラッシュとでも言うのだろうか。やれやれだぜ。

俺、ぼー然。


「もういいから!わかったから!早くスカートを正して!」

加藤が声を上げた。

「じゃないと俺、欲情しちまう!これ以上理性を止めていられる自信が無い!盛りのついた俺が危険なのは俺自身が一番よくわかってる!そうなる前に早くして!」

切実そうに叫んだ。

本気なんだな。


彼女、ぼー然。

スカートめくったままで。



なんだこの状況。

理性を保とうと懸命に自分のなかの野獣と戦ってる異常性癖者となんの恥じらいもなくパンツを晒す頭のネジの足りないであろう美少女。


わけがわからん!

でもこいつらは相性がいい!

これは間違いない!


加藤・・・出会い、あったな!


今、思い出したんだけど何話か前に野田と山崎、バドミントンしてましたね。そのときの話を考えると野田が元バドミントン部ってのに矛盾ができますね。気にしないでくださいますか?てかこんな細かいこと覚えてる人いないよね、作者でさえわすれてたんだもん。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ