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第53話 ロマンを語れ!

Wiiスポーツって楽しいっすね!あれどーなってるんですかね?任天堂ってすごいっすね

俺ってサトラレなの?

それとも加藤に人の心を読める能力があるのか?

変な疑惑が頭の中を駆け巡る。



「ちなみに今からのシングル1の奴が蟲師だぞ」


ダブルスの縄師ペアが勝って次はシングルス一番手の戦い。

加藤が教えてくれた。


マジか!あいつが蟲師か!

あいつ、まだ俺がバドミントン部だったとき結構仲良かったぞ。

・・・蟲師には過去最大最強最悪の恐怖を与えられた。

そのトラウマのせいで正体がわかっても復讐ができねえ。


「好きなアニメは?」

「バグズライフ」

「好きな戦隊モノは?」

「ビーファイターカブト」「嫌いなものは?」

「ほのおとひこうといわ」


ホントだ!

確信した!

こいつは蟲師だ!

ビーファイターカブト懐かしいな。

てか嫌いなもの“ほのお・ひこう・いわ”って虫ポケモンじゃねーかよ!

キャラ作り徹底しすぎだろ!


「頑張ってください!いつもの蟲師さんなら余裕で勝てちゃいますよ!てゆーかあんなやつ蟲師さんの敵じゃないっすよ!噛ませ犬にもなんないっすよ!軽ーくもんでやってくださいよッでも可哀相だから完封はやめてあげてくださいね!では、いってらっしゃい!頑張ってください!」

そう言って俺は蟲師さんを送り出した。


「なんだその小物じみたウザいキャラは?スネ夫かよ」

加藤に言われた。

「俺は勝てない相手には徹底的に卑屈になるんだよ。気持ち良いくらい自分を卑下するんだよ」

「なさけねえな」

「いいんだよ。十年以上このスタイル取ってるんだからいまさら治せねーし」

「俺、子供が出来たら野田みたいには育って欲しくねえわ」

「加藤だけには言われたくないセリフだな。加藤の子供にだけはなりたくねえわ。幼少のころから加藤流の英才教育だろ?恐すぎるわ!とんでもねえサラブレットが出来上がるな」

「いいなソレ。・・・俺、いわゆる幼妻と呼ばれるような女の子と結婚して男の子を産んで欲しい」

「幼妻ってフレーズがもう危険いっぱいだな。でも男の子っていうセレクトは正解だ。女の子だったら加藤なら我が子といえど手を出しそうだからな」

ちなみに俺は女の子の方が欲しい。

女の子だったら絶対、超可愛がると思う。

やべっ、山崎さんとそーゆー話してみてー!


「野田、俺もそのことは考慮したぞ。さすがに近親はヤバいと理解している。でも男の子をセレクトした理由は他にもある。というかこっちのほうが大事なんだが」

「なんだ?」

「俺の息子が成長するだろ?そんで結婚するだろう?若い嫁が家に来るだろ?そのころには俺はもちろん俺の妻もなかなかの年寄りだ。・・・息子のピチピチプルプル若妻に手ェ出すしかねえだろ!そのチャンスが息子がいたらあるだろうがよ!」

「ねーよ!バカかてめーは!」

「ありますから!絶対ありますから!何言ってんのてめーは?旦那に相手にされず欲求溜まりまくり淫乱団地妻は日本中にいっぱいいますから!息子の嫁もそうなりますから!俺が慰めてあげますから!」

・・・なんで団地妻なんだよ。

「ねーよ!それより自分の妻を一生大事にしてやるって気持ちは加藤にはないのかよ!」

「ねーよ!バカかてめーは!」

まじサイテーだな。

「いばるな!てかさっき近親はヤバいって言ってたじゃん。息子の嫁との間は確実に近親じゃねーかよ!血か?貴様は血がつながっていなかったら手ェ出してもいいっていう歪んだ考えなのか!?」

「当たり前だろ?何言ってんのてめーは?これが男のロマンだろうが!」

「そのロマンがどれほど素敵かは俺だってよくわかってるわ!でもそのロマンを追うな!」

「嫌だ!夢を追うことをやめたら人間腐っちまうよ!」

「すでにお前は脳内腐ってるわ!そんでそれが良いかんじの肥料になって頭ん中花が一面に咲き乱れてるわ!」

「そうか・・・ではフラワーエンジェルと呼んでくれ」

「美化するな!」




・・・・・

「蟲師さん、お疲れさまっす」

いつのまにか蟲師さんの試合がおわった。


結果は負け。


「残念でしたね。でもしょーがないっすよ!足元にカナブンがいて足が出せなかったんですものね!そのまま足出してたらカナブン踏ん付けてましたもんねっ!試合よりカナブンの命を選んだ蟲師さんマジかっけーっす!マジ尊敬っす!惚れなおしましたッッ!」

そう言ってタオルを渡した。

「・・・バカにしてるだろ?」

「・・・はい!」

トラウマなど5秒で克服してやったわ!

俺の目標は世界中の人間をコケにすること!




次はついに加藤の試合だ。


試合の描写はめんどいから書きませんよ。・・・でもこんな話、大会という特別な舞台で書く話じゃないわな

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